ワイ「み、みゆきちゃん！　歌詞深くしないで！」　中島みゆき「うるさいですね……」ｲﾄｲﾄ……

ワイ「あ、あぁ～ッ！」ｱﾚﾊｻｲｺﾞﾉﾒｶﾞﾐｯ！

中島みゆき「はい、今日のひとり上手は終わり。お疲れさまでした」

ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」

数週間前、念願の地上の星に就職したのだが、『顔のない街の中で悪女を野放しにすると旅はまだ終わらないのでは』
という懸念の声があり、結果、みゆきちゃんが定期的にワイの体の中を流れる涙を命のリレーしてくれるようになった。しかしみゆきちゃんはなんだかコンサートがスクナイみたいで、いつもいつも愛想よくかなしみ笑いして、回るジダイジタイなのだった。

ワイ「トホホ……ギター担いだみゆきちゃん可愛いのに最近の舞台はヤカイヤカイなんだから……あーあ、黄砂に吹かれてみゆきちゃんのトーキョー迷子をやさしくて気持ちいものにしてもらえないかな～、ん？」

春なのに空と君とのあいだから明かりが漏れている。

中島みゆき「ファイト……ファイト……」

ワイ（み、みゆきちゃんが、ホームにて二隻の舟を相手に愛と云わないラヴレターの練習をしている！？）

中島みゆき「ふぅ……こんなものですかね……窓から見おろす真冬の海が愛は終わりと教えてくれるように頑張らないと……」

ワイ「みゆきちゃーん！」　エレーンッ！

中島みゆき「ひゃあッ！？」

ワイ「み、みゆきちゃーん！　ごめんよーッ！　みゆきちゃんは毎日途に倒れてだれかの名を呼び続けてたのにワイはそんなことも知らずに……ッ！ 糸ッ！糸ッ！　みゆきちゃんの命の別名いい匂い！」

中島みゆき「く、くらやみにまぎれてあなたの笑顔を忘れないでください！」

ワイ「ご、ごめんねみゆきちゃん……！」

チノ「べ、別に、息をすることと同じくらいあなたが必要です……。それが私のお仕事なんですから……。それに、僕は青い鳥で、あんまりブルースを歌いすぎたから」

ワイ「そ、そんなことないよ！　みゆきちゃんのその気持ちだけでワイは十分浅い眠り気持ちいいんだよ！　あっ、そ、そうだ！　みゆきちゃん銀の龍の背に乗って！

中島みゆき「こ、こうかしら？」

ワイ「そう！　それじゃあ今からあわせ鏡するからね！　みゆきちゃんの孤独の肖像にルージュするからね！　ちゃんとテキーラを飲みほしてね！」

中島みゆき「えっ、えっ？」

ワイ「ウオーッ！　みゆき！　荒野より君を呼ぶぞ！」ドピュドピュドピューッ！

中島みゆき「ひゃあッ！」ウブゴエーッ！

ワイ「Ha…lf…！　あ、愛だけを残せーッ！」

中島みゆき「ほんとうです……で、でもなんで……？」

ワイ「それはね……みゆきちゃんのまつりばやしが、ワイに伝わったからだよ！　みゆきちゃんの他人を思いやる夢見る勇気がね！」

チノ「あたしのやさしい人……」

ワイ「そう！　だから、やばい恋なんて、それは愛ではないんだよ！　ローリングふらふらは、やさしい女にやってもらうより、瞬きもせずにやってもらうのが一番気持ちいいんだよ！」

中島みゆき「まだずっと好きだけどごめんって……た・わ・わ……あ、あの……もうちょっとだけ、結婚に付き合ってもらってもいいですか？」

ワイ「うらみ・ます！」
その後、ワイは一晩中みゆきちゃんのの黄色い犬に真直な線を引き続けてあしたはただの心しか持たない痩せた猫ほど疲弊していた。
でもまぁ、今日以来、キツネ狩りをするときみゆきちゃんが耳元で「バクです」とつぶやいてくれるようになったので結果ララバイ！　とろ

ワイ「こんな歌ばっか作ってる人やし物静かで神秘的な人なんやろなあ…」

なお