ワイ「クリフトちゃん、スクルトして！」クリフト「うるさいですね…」ｻﾞｷｻﾞﾗｷ

ワイ「あ、あぁ～ッ！」120のダメージ、ワイは死んでしまった！
マッマ「はい、今日のゲームは終わり。お疲れさまでした」
ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」

数週間前、念願のドラクエ4を買ったのだが、『仲間が命令で動くのは不自然なのでは』という懸念の声があり、結果、AIが味方を動かしてくれるようになった。
しかしクリフトちゃんはなんだかザラキのことが好きみたいで、いつもいつも不必要にザラキして、ワイの頭イタイイタイなのだった。

ワイ「トホホ……クリフトちゃん強いのにザラキ連発はイタイイタイなんだから……あーあ、どうにかしてクリフトちゃんに回復に専念してもらえないかな～、ん？」

深夜なのにクリフトちゃんの部屋から明かりが漏れている。

クリフト「シ〇シ〇……シ〇シ〇……」

ワイ（ち、クリフトちゃんが、自分の部屋でアリーナの写真を相手にシ〇シ〇をしている！？）

クリフト「ふぅ……こんなものですかね……。もっと姫様に振り向いてもらえるように頑張らないと……」

ワイ「クリフトちゃーん！」　バターンッ！

クリフト「ひゃあッ！？」

ワイ「ク、クリフトちゃーん！　ごめんよーッ！　クリフトちゃんは毎日アリーナのためにのｻﾞｷｻﾞﾗｷしてたのにワイはそんなことも知らずに……ッ！
ハフッ！ハフッ！　おっさんどもと違っていい匂い！」

クリフト「ど、ドサクサにまぎれて匂いを嗅がないでください！」

ワイ「ご、ごめんねクリフトちゃん……！」

クリフト「べ、別に、姫様の為に頑張るのは普通です……。それが私のお仕事なんですから……。それに、私は弱くて、物理じゃ敵を倒せないから」

ワイ「そ、そんなことないよ！　クリフトちゃんのその気持ちだけできっとアリーナは十分だよ！　あっ、そ、そうだ！　クリフトちゃんおてて出して！

クリフト「こ、こうですか？」

ワイ「そう！　それじゃあ今から命令するからね！　クリフトちゃんのおバカな脳に命令するからね！　ちゃんと受け止めてね！」

クリフト「えっ、えっ？」

ワイ「ウオーッ！　クリフト！　命令させろ！」ボコボコボコボコー！

クリフト「ひゃあッ！」バタン

ワイ「くっ、ふぅ……！疲れた！」

クリフト「痛いです……で、でもなんで……？」

ワイ「それはね……クリフトちゃんのお馬鹿さが、エニックスに伝わったからだよ！　クリフトちゃんのザラキぱっか唱えるおバカさがね！」

クリフト「私のお馬鹿さ……」

ワイ「そう！　だから、攻撃なんて、二の次なんだよ！敵を倒すのは、神官のザラキよりより、アリーナの会心が一番なんだよ！」

クリフト「二の次って……はわわ……あ、あの……もうちょっとだけ、命令してもらってもいいですか？」

ワイ「もちろん！」
その後、ワイは一晩中クリフトちゃんに命令を続けて次の日の朝は起き上がれないほど疲弊していた。
でもまぁ、その日以来、ドラクエ4をするときクリフトちゃんが戦闘で「スクルト」と唱えてくれるようになったので結果オーライ！