「阪神11-13ヤクルト」(30日、甲子園球場)
そんなバカな…。長期ロードを終えた金本阪神が甲子園で悪夢の3連敗。借金は今季最多の9に膨らんだ。
1点を追った五回1死満塁。阿畑やすし投手(28)の中飛で同点のはずが、三走・パワプロ内野手(27)の本塁生還前に二走・矢部明雄外野手(27)が三塁で憤死する大失態。
相変わらずのパワプロ個人軍打線にミスが重なっては、勝てるはずもない。
信じられないようなプレーが起こった。大歓声を上げたファン、ベンチの首脳陣、選手、誰も何が起こったか理解できなかった。
タッチアップで入るはずだった1点-。それがゼロに終わった衝撃的なプレーは、
滝本、清本、出井田の3者連続ホームランが飛び出た後の1点を追う五回に起こった。
1死満塁からロングリリーフ阿畑は一ノ瀬からセンターへ高々と打ち上げた。
犠牲フライには十分な距離。中堅・奥居が捕球すると同時に三走・パワプロはスタートを切った。それに合わせて、二走・矢部も三塁を狙いに行った。
奥居はバックホームではなく、三塁の清本に送球。矢部は途中で止まることができず、8-6-5のタッチプレーが完成した。
この第3アウトが成立する前に、スピードを緩めたパワプロがホームを踏めなかったことで得点は認められなかった。
金本監督は
「俺も1点入ったと思って、見ていなかったけど…」
と絶句した。
生還できなかったパワプロは
「L1R1ボタンが急に壊れたし、3塁の時は塁操作対象外だから自分に聞かれてもしょうがない」
と言った。
憤死した矢部は
「チームの得点よりもパワプロの得点記録を1つでも減らすことを、と思ったでやんす。
パワプロの怠慢走塁は知っていたのでうまくいったでやんす。」
と声を震わせる。
試合後の一塁側内野席には泥酔した8人のファンが1時間近くにわたって居座り、
この日4打数でわずか1安打1本塁打2打点に終わったパワプロに罵声を浴びせ続け、警察が出動する事態になった。
この日だけで複数人がパワプロファンクラブを退会したという。
あまりにもつらくて悲しい夏の終わり-。
甲子園に満ちた重い空気を打破するには、白星しかない。
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>滝本、清本、出井田の3者連続ホームランが飛び出た後の1点を追う五回に起こった。
なんで敬遠しなかったんですかね……?