<紅組 10-7 白組>
開幕1軍を狙う期待のルーキーが、早速実戦で猛アピールを見せた。
昨年10月のドラフト会議でパワフルズに3位指名された木並(こなみ、22)内野手が、パワフルズの春季キャンプメンバーで行われた紅白戦に、紅組として「7番・サード」で出場し、5打数5安打4打点、守ってはファインプレーと大活躍を見せた。
最大の見せ場は最終回に訪れた。2死1.2塁のチャンスで打席が回ると、相手投手・鶴屋の内角のストレートを捉え、見事弾丸ライナーでホームランにしてみせた。この3ランが決勝点となり、試合は紅組が勝利した。
木並について福家監督は、
「彼(木並)の打撃はいいね。素晴らしい」
とかつてのホームラン王も太鼓判を押した。
木並はアマチュア時代から「ドラ1競合レベル」「アマチュアNO.1」と高評価を受けてきたが、ドラフト会議直前に矢部明雄死刑囚(元日本ハム)の
「六股をやるような最低な男でやんす」「不自然な成長をして試合に活躍してるでやんす」などの多くの悪評が横行し、各球団から指名が避けられてきた。
しかしパワフルズが3巡目で指名すると、その後に悪評は全て捏造だったことが判明。結果的にパワフルズは注目選手を3巡目で指名できた形となっていた。
「素行の悪い問題児」から「球界屈指の選手」への華麗な転身。その第一歩を今、木並は踏み出した。
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