1中 「貴様のようなのがいるから戦いは終わらないんだ! 消えろ!」
2右 「暴力は……いけない……」
3左 「本当に排除しなければならないのは、地球の大きさと重さを想像できない、貴方たちです!」
4一 「ハハッ! ざまぁないぜ!」
5三 「貴様のような人間は屑だ! 生きていちゃいけない人間なんだ!」
6二「尊敬してますよ。あの人は両親の苦労を一身に背負って、ザビ家を倒そうとした人ですから。でも、組織に一人で対抗しようとして敗れたバカな人です」
7遊 「煽ったのはそちらでしょ!」
8捕「「あぁぁかく、
燃えているぅぅぅッ!!」※Gジェネアドバンス
9投「生命は……生命は力なんだ!生命は、この宇宙を支えている大切な物なんだ!それを、それをこうも簡単に失っていくというのは、それは……それは、とても悲しいことなんだよ!」
まず,一民間人である私が,かかる書式に則って始末書を提出することに対しては,重大な問題点があることを主張します。
たとえ民間人であっても,物を壊したら謝罪するのは道理ですが,悪気があってやったこと,謝罪するにしても形式ばった軍の書式で始末書を提出することにどれほどの意味があるかは疑問です。
謝罪するのなら,軍に対してではなく,機材を購入するための費用を供出した納税者に対してするべきでしょう。そしてそれは事故に関連した関係者全員の謝罪であるべきです。
なぜならば事故は一個人の過失によって引き起こされたものではなく,関係者全員の作為・無作為の総和であるからです。
提言するば,単なる一市民に過ぎないカミーユ・ビダン一人が頭を下げただけですべてがすんでしまうというのなら,
その程度の「軍隊」という組織の誤謬と欺瞞性が明らかになったというべきなのであって,それでもかまわないというのなら,それはそれで結構なことですが,本当にいいんですかね,それで?
加えて,敢えて指摘すれば,かかる状況を現出せしめた主因に,クワトロ・バジーナ大尉の危険な挑発行動があったことは明白であります。
クワトロ大尉の操縦する機体のマヌーバ記録(ファイルFGH2120-R646-R/08)を参照すれば,該当マヌーバが本訓練ミッションの想定範囲を大きく逸脱した危険行為であることは明らかであり,
これはクワトロ大尉の私に対する個人的攻撃感情の発露としての挑発行為であることが推測されます。
(ファイルFGH2120-R646-R/08:ファイル・クラスタM:インデックス・タグ#12989~#20533参照のこと)
この点において,クワトロ大尉のパイロット適正に対する重大な疑義を提示することは衆目の一致するところであると信じます。
クワトロ大尉と私の確執は,大尉の一方的な思い込みによるものといえ,その偏執狂的執着が,今回の事態を招いたことは明らかです。
このような人物がモビルスーツを操縦し,あまつさえ作戦行動に従事し,のみならず部隊を指揮するということはもはや常軌を逸した行動であるといわなければなりません。
クワトロ大尉のような人物に作戦をまかせることは,猿に爆弾を持たせるも同然であり,しかもそれは猿に対する侮辱ですらあります。
なんであのような奴が偉そうな顔をして,みんな平気でいられるのが,ぼくにはまったく理解できません。みんなおかしいと思わないのか?
さらに状況を敷衍すれば,かかる問題人物をパイロットとして採用し,作戦に従事せしめた指揮官の人選および判断にも暇疵があったことは明らかであります。
ヘンケン中佐の作戦指揮には,集団行動を円滑に推進するための配慮が著しく欠落しております。人を見る目がない,と換言することもできるでしょう。
だいたい,ふだんから色眼鏡で表情を隠しているような人物を信用するなど,指揮官としてのヘンケン中佐の適性には強く疑念を感じざるを得ません。人の上に立つ器なのか?
クワトロ大尉も,人に話をするのなら,まず目を見せるべきでしょう。ひょっとしたら顔隠さなければならないほどブ男なのか?笑うぞ。
したがって,かかる状況における私の責任はその範囲において軽減され,クワトロ大尉ならびに大尉の行動を容認したヘンケン中佐にも相応の責が課されるのが正当であると敢えて主張するものであります。
なんだよいったい始末書って。
こっちは頼まれたから戦ってやってるんだということをみんな一度,よく考えてみるべきでしょう。軍隊には礼儀というものはないのですか?
30 名前: シャア・アズナブル 投稿日: 01/12/31 22:15
いいかげん、エマ中尉と仲直りしたい。
中尉の部屋の前に行くと何やら話し声が聞こえる。
私は聞き耳を立てた。
覗き?笑止な。私はなにしろ通常の3倍の性癖を持つ男。
どうやら話し相手はカミーユのようだ。
「慰めてほしくてもムダよ。私はあなたの恋人でも何でもないんだから」
「そうやって!大人はいつも責任逃れして!」
「へ?せ・・・責任って・・・カミーユ」
「そんな大人、粛清してやるーっ!」
「ああ・・・っ!ちょっ・・・!」
・・・だからそれは私のセリフだってば。
それはそうと若さとは凄まじい。何で今の流れで雌雄を決する展開になるのか。
「アッ・・・アッアッアッ!」
「粛清して・・・粛清してやるんだ!」
意味わかって使ってるのか?カミーユ。
フレーズが気にいったのか?
そもそもエマ中尉相手に何でその気になれるのか。
私だったら中尉の立派なきと(略)を見たら笑いがこみあげてとてもそんな気にはなれない。
「うわあああっ!粛清ーっ!」
「アアアアアーッ!」
終わったようだ。
私は部屋から出て行くカミーユと入れ違いのフリをして中尉の部屋に入る。
会釈をしたカミーユの顔のツヤがいやに良かった。若いな。
エマ中尉。
「く・・・クワトロ中尉?」
慌てて着衣の乱れを直す中尉。
こうして見ると実に色っぽいのだが。そう、頭さえ見なければ。
「ど・・・どういったご用件でしょう」
仲直りをしたくてね。私が悪かった。
「大尉・・・」
わりといい雰囲気だ。
よかった。これで仲直りできる。
もう敵との交戦以外で死の危険に晒されたくはない。
油断した私は、つい中尉の頭を見てしまった。
・・・プッ
コトの済んだ中尉の顔は若干やつれてて、まるで萎えたブツのようであった。
駄目だ。もう駄目だ。私は駄目な男なんだ。
ありったけの声で私は爆笑した。
・・・はっ。
目が覚めるとパイロットスーツだけで宇宙に投げ出されていた。
私は花も持ってないし、工学科のボーイフレンドもいない。
260 名前: シャア・アズナブル 投稿日: 02/02/14 20:37
最近、覗きの頻度が自分でも酷いと思う。3倍どころではない。
通常の3倍は私の阻止限界点であり上回ることも下回ることも許さない。
しかし、今日も今日とて私は覗く。
私は義によって立っているのだよ!
覗き=大義。
「エマさん、優しく慰めてください!」
「アッ!大人と子供を使い分けないでっ!ハァン!」
それにしてもカミーユの盛りようは何なのだ?
アフロ・レイが”カミーユ君には女を抱きこむ力があるようだな”などと言っていたがまったくだ。ウラヤマシイ
しかしおかげで私の覗きライフは充実してるのだが。
カミーユとエマ中尉と断末魔の声を聞き終わると、その様子を収めたテープをファの部屋に投函しておいた。
次の日、カミーユが珍しく撃墜されて帰った。
何やら背後からビームが飛んできたなどと喚いていた。
気にするな。戦争とはそういうものだ。