ワイ「あ、あぁ~ッ!」 グルーポンジャパンーッ!
チノ「はい、今日のおせち作成は終わり。お疲れさまでした」
ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」
数週間前、念願のバードカフェに就職したのだが、『飲食業ばかりの街でお節料理を販売しないと皆他の店に行くのでは』
という懸念の声があり、結果、チノちゃんが2011年にお節料理を500食作ってくれるようになった。しかしチノちゃんはなんだか
客のことがキライみたいで、いつもいつも不愛想にお節料理スカスカにして、お節料理マズイマズイなのだった。
ワイ「トホホ……チノちゃん可愛いのにお節料理はマズイマズイなんだから……あーあ、どうにかしてチノちゃんの料理をやさしくて美味しいものにしてもらえないかな~、ん?」
深夜なのにチノちゃんの部屋から明かりが漏れている。
おせちで騒いでた頃はまだ平和だった
うーん
古いネタですねぇ
チノ「よいしょ……よいしょ……」
ワイ(ち、チノちゃんが、自分の部屋でスカスカのお節料理を作成している!?)
チノ「ふぅ……こんなものですかね……。とりあえずできるところまで頑張らないと……」
ワイ「チノちゃーん!」 バターンッ!
チノ「ひゃあッ!?」
ワイ「チ、チノちゃーん! ごめんよーッ! チノちゃんは毎日客のためにお節料理スカスカの作成してたのにワイはそんなことも知らずに……ッ!
ハフッ!ハフッ! チノちゃんの作りたておせちいい匂い!」
チノ「ど、ドサクサにまぎれて匂いを嗅がないでください!」
ワイ「ご、ごめんねチノちゃん……!」
チノ「べ、別に、お節料理スカスカ作成するくらい普通です……。それが私のお仕事なんですから……。それに、私は下手で、あんまり美味しくなってもらえないから」
ワイ「そ、そんなことないよ! チノちゃんのその気持ちだけでワイは十分お節料理美味しいんだよ! あっ、そ、そうだ! チノちゃんおてて出して!
チノ「こ、こうですか?」
ワイ「そう! それじゃあ今から配達するからね! チノちゃんのやわらかお正月にドッピュするからね! ちゃんと受け止めてね!」
チノ「えっ、えっ?」
ワイ「ウオーッ! チノ! ぷにぷにお正月に届くぞ!」ドピュドピュドピューッ!
チノ「ひゃあッ!」ビシャーッ
ワイ「くっ、ふぅ……! しょ、しょっぼいお節料理が来たぁーッ!」
チノ「ほんとうです……で、でもなんで……?」
ワイ「それはね……チノちゃんに大量生産する能力が無かったからだよ! チノちゃんのお弁当感覚で作ればいいという思い上がりがね!」
チノ「私の思い上がり……」
ワイ「そう! だから、中身なんて、二の次なんだよ! お節料理は、安い企業にやってもらうより、慣れている企業に作ってもらうのが一番気持ちいいんだよ!」
チノ「や、安いって……はわわ……あ、あの……もうちょっとだけ、付き合ってもらってもいいですか?」
ワイ「もちろん!」
その後、ワイは一晩中チノちゃんとお節料理作成を続けて次の日の朝は起き上がれないほど炎上していた。
でもまぁ、その日以来、バードカフェは閉店したものの、失敗を活かして飲食店を経営できているので結果オーライ! 終わり
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