ワイ「ち、チノちゃん！　ワイのドンキーいじめないで！」　チノ「うるさいですね……」下投げ横スマ

ワイ「あ、あぁ～ッ！」　GAME SET

チノ「はい、今日のスマブラは終わり。たいありでした」

ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」

数週間前、念願のスマブラ新作が発売されたのだが、『スマブラ未プレイの男を野放しにすると皆対戦しないといけないのでは』
という懸念の声があり、結果、チノちゃんが定期的にワイとスマブラをしてくれるようになった。しかしチノちゃんはなんだか
初心者ワイのことがキライみたいで、いつもいつも不愛想に初心者狩りして、心イタイイタイなのだった。

ワイ「トホホ……チノちゃんスマブラは強いのに性格イタイイタイなんだから……あーあ、どうにかしてチノちゃんと楽しくスマブラできないかな～、ん？」

深夜なのにチノちゃんの部屋から明かりが漏れている。

チノ「よいしょ……よいしょ……」

ワイ（ち、チノちゃんが、自分の部屋でオンライン対戦をしている！？）

チノ「ふぅ……こんなものですかね……。もっとボコボコに出来るよう頑張らないと……」

ワイ「チノちゃーん！」　バターンッ！

チノ「ひゃあッ！？」

ワイ「チ、チノちゃーん！　しねーッ！　チノちゃんは毎日ワイをボコボコにするためにスマブラの練習してたのにワイはそんなことも知らずに……ッ！
うわッ！きもッ！　チノちゃん全キャラVIPマッチ開放されてる！」

チノ「ど、ドサクサにまぎれて画面を見ないでください！」

ワイ「ご、ごめんねチノちゃん……！」

チノ「べ、別に、VIPマッチ全キャラ開放ぐらい普通です……。それが私の生きがいなんですから……。それに、私は上手すぎて、ワイさんをサンドバッグとしかみられないから」

ワイ「そ、そんなことないよ！　チノちゃんのその気持ちだけでワイは十分ボコボコにしたくなるんだよ！　あっ、そ、そうだ！　チノちゃんおなかだして！

チノ「こ、こうですか？」

ワイ「そう！　それじゃあ今からドンキーのまねするからね！　チノちゃんのやわらかおなかにジャイアントパンチするからね！　ちゃんと受け止めてね！」

チノ「えっ、えっ？」

ワイ「ウオーッ！　チノ！　ぷにぷにおなかにジャイアントパンチするぞ！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝドン！

チノ「おえーーーッ！」ビシャーッ

ワイ「くっ、ふぅ……！　す、すっごいパンチが出たぁーッ！」

チノ「ぐええ……り、リゼさんたすけて……」

ワイ「いつも終点アイテム無しタイマンばっか強要しといて危なくなったら1VS2にするんか？」ボコッ

チノ「おえッ！」ビシャッ

ワイ「はい、今日の仕返しは終わり。お疲れさまでした」

チノ「うぅ……あ、ありがとうございました……」

数週間前、念願のスマブラ新作が発売されたのですが、『スマブラ未プレイの男を野放しにすると皆対戦しないといけないのでは』
という懸念の声があり、結果、私が定期的にワイさんとスマブラをすることになりました。しかしワイさんはあまりにも
弱すぎるのでボコボコにしてしまうのですが、仕返しにいつもいつも深夜に私を殴りつけて、身体イタイイタイなのでした。

おしまい