ワイ「あ、あぁ~ッ!」コノシハイカラノソツギョウ!
尾崎豊「はい、今日の喧嘩は終わり。お疲れさまでした」
ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」
数週間前、青山学院高等部に合格したのだが、『はじまりさえ歌えないのでは』
という懸念の声があり、結果、尾崎豊ちゃんが定期的に盗んだバイクで走り出してくれるようになった。しかし尾崎豊ちゃんはなんだか
社会のことがキライみたいで、いつもいつも不愛想に心のひとつも解りあえない大人達を睨んで頭髪検査で教師に髪キラレキラレなのだった。
ワイ「トホホ……尾崎豊ちゃん格好いいのに繁美さんへの束縛と暴力は日常茶飯事なんだから……あーあ、どうにかして尾崎豊ちゃんの心の中に求めるものがひとつでも映ってくれないかな~、ん?」
深夜なのに尾崎豊ちゃんの部屋から明かりが漏れている。
尾崎豊「よいしょ……よいしょ……」
チノ(お、尾崎豊ちゃんがジョニー・ウォーカー赤ラベルを瓶で一気飲みしてる!?)
尾崎豊「ふぅ……こんなものですかな……。もっと気絶するまで飲まないと……」
肝臓「尾崎豊ちゃーん!」 バターンッ!
尾崎豊「ひゃあッ!?」
尾崎繁美「お、尾崎豊ちゃーん!ふざけんなよーッ!肝臓は毎日尾崎豊ちゃんのためにアルコール分解してたのに尾崎豊ちゃんはそんなことも知らずに……ッ!バキッ!バキッ!
胃が悪いということがすぐにわかるくらいに、口臭が漂ってきた。彼は何度も歯磨きをするようになったり、口臭剤を使っていたが、その匂いはとても強かった。口のなかがいつも乾くらしく、やたらと唾を飲むようにもなった。(死の4ヶ月前)」
尾崎豊「ど、ドサクサにまぎれて匂いを嗅がないでください!」
尾崎繁美「ご、ごめんね尾崎豊ちゃん……!」
ワイ「べ、別に、真っ昼間からお酒飲むくらい普通です……。歌うことが私のお仕事なんですから……。それに、CBSソニーが契約不履行でアルバムやライブツアーの印税を一銭も支払ってくれないから……」
肝臓「そ、そんなことないよ!もう肝臓はボロボロで元に戻らないんだよ!あっ、そ、そうだ!尾崎豊ちゃんおてて出して!
尾崎豊「こ、こうですか?」
肝臓「そう!それじゃあ今から食道静脈瘤の破裂による吐血するからね!尾崎豊ちゃんのやわらかおててにドッピュするからね!ちゃんと受け止めてね!」
尾崎豊「えっ、えっ?」
肝臓「ウオーッ!尾崎豊!ぷにぷにおててに出すぞ!」ドピュドピュドピューッ!
尾崎豊「ひゃあッ!」ビシャーッ
司法解剖医「くっ、ふぅ……!尾崎の胃からす、すっごい多量の(致死量の約3倍)が出たぁーッ!」
先立つ不幸をお許しください。
先日からずっと死にたいと思っていました。
死ぬ前に誰かに何故死を選んだのか話そうと思ったのですが、そんな事出来るくらいなら死を選んだりしません。
ただ死という状況が瞬く間に訪れるのです。
生と死を知り、生を葬るのです。
生と善意はあれど死を感ずるところ、ただ失意の如くに死に向かい今、人の群棲を歩き、痛み、ただ雨の如し。
思いう虻まだ浅き月日おも、人の言う己を語り尽くすには足ず。
最果てはすべてを許したいけれど、その余りいまなお生きる我に痛みの雨ぞ降りて折り。
あなたの歌が聞こえてきます。
まだ若かった頃のあなたの声が、あなたのぬくもが甦ります。
さようなら 私は夢を見ます。
尾崎豊
アンカツ「ゆ、ユタカちゃん!ダイワスカーレットにも乗ってみてれ!」
武豊「うるさいですね……」
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