定家「あ、あぁ~ッ!」 ホウケンボッス
院「はい、今日の切り継ぎは終わり。お疲れさまでした」
定家「うぅ……あ、ありがとうございました……」
十数年前、念願の和歌所に就職したのだが、『数年ばかりの編纂で新古今を完成させると後世の人々からこき下ろされるのでは』
という後鳥羽院ちゃんの懸念の声があり、結果、後鳥羽院ちゃんが継続的に新古今和歌集から和歌を切り継ぎしてくれる羽目になった。
しかし後鳥羽院ちゃんはなんだか部下のことがキライみたいで、いつもいつも不愛想に召集命令出して、牛車イタイイタイなのだった。
定家「トホホ……後鳥羽院ちゃん才能枯れてるのに和歌には熱心なんだから……あーあ、どうにかして後鳥羽院ちゃんの編集方針をワイ好みの歌風に変えてくれないかなあ~、ん?」
深夜なのに後鳥羽院ちゃんの部屋から明かりが漏れている。