蜀兵「あ、あぁ~ッ!」ドピュドピュドピューッ
姜維「はい、段谷で我が軍の被害は四桁。お疲れさまでした」
張翼「うぅ……あ、ありがとうございました……」
数年前、大将軍の費禕ちゃんが魏の降将郭循に刺し殺されたのだが、
『消極的な国防策では魏を討つ機会など更に遠ざかるのでは』
という懸念の声があり、結果、姜維ちゃんが定期的に国庫から北伐の軍をト起こしてくれるようになった。
しかし姜維ちゃんはなんだかワイのことがキライなくせに、いつもいつも不愛想に北伐誘い誘いして、心イタイイタイなのだった。
張翼「トホホ……姜維ちゃん降将なのに北伐への熱意はアツイアツイなんだから……あーあ、どうにかして姜維ちゃんの被害ピュッピュを減らして気持ちいものにしてもらえないかな~、ん?」
北伐の予定ないのに漢中の配置から緒陣営が退かされている。
姜維「よいしょ……よいしょ……」
張翼(き、姜維ちゃんが、自分の裁量で漢中の防衛線いじってを魏相手に殲滅ぼこぼこの構想をしている!?)
姜維「ふぅ……こんなものですかね……。もっと大勝を狙えるように頑張らないと……」
張翼「姜維ちゃーん!」 バターンッ!
姜維「ひゃあッ!?」
張翼「き、姜維ちゃーん! ごめんよーッ! 姜維ちゃんは毎日蜀のために魏軍ぼこぼこの理想抱いてたのにワイはそんなことも知りながら……ッ!
ハフッ!ハフッ! 左車騎将軍の威光名声いい心地!」
姜維「ど、ドサクサにまぎれて出世しないでください!」
張翼「ご、ごめんね姜維ちゃん……!」
姜維「べ、別に、魏軍ぼこぼこ志すくらい普通です……。それが私のお仕事なんですから……。それに、私は戦下手で、あんまり戦果を上げられないから」
張翼「そ、そんなこと仕方ないよ! 諸葛丞相ちゃんのあの才覚こそが蜀が万が一勝てるかも切れなかったんだよ! あっ、そ、そうだ! 姜維ちゃんお手紙出して!
姜維「せ、成都にですか?」
ワイ「そう! それじゃあ今から魏が進行して来るからね! 姜維ちゃんの守る剣閣に総攻撃くるからね! ちゃんと受け止めてね!」
姜維「えっ、えっ?」
張翼「ウオーッ! 姜維! 絶対にここで防ぎ切るぞ!」ドピュドピュドピューッ!
姜維「うぉりゃあッ!」ビシャーッ
張翼「くっ、ふぅ……! しゅ、主上が降伏したぁーッ!」
姜維「ほんとうです……で、でもなんで……?」
鍾会「それはね……鄧艾ちゃんの軍が、成都に迫ったからだよ! 鄧艾ちゃんの陰平を越えてくる無謀さがね!」
姜維「蜀の滅亡……」
鍾会「そう! だから、ここでの攻防なんて、二の次なんだよ! 土下座へこへこは、偉い人にやってもらうより、優れた人にやってもらうのが一番気持ちいいんだよ!」
姜維「す、優れたって……はわわ……あ、あの……もうちょっとだけ、抗ってもいいですか?」
鍾会「もちろん!」
その後、鍾会は一晩中姜維ちゃんと一緒に反乱計画を企てて次の日の朝日は拝めないほど鎮圧されていた。
でもまぁ、その事以来、後世の干宝が評価をするとき姜維ちゃんの事を「死ぬ事が難しいのではない。死に方が難しいのだ」とつぶやいてくれるようになったので結果オーライ! 終わり
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