あなたは通称“イクイク病”と呼ばれる奇病があることをご存じだろうか? 女性を対象とした持続性性喚起症候群という疾患で、2001年に米国で発見されたばかりの新しい病気だ。
男性の中には「なんてうらやましい病気なんだ!」と喜ぶ者もいそうだが、実際にはそんな単純な話ではない。日常生活の何気ない動作でも“性的絶頂”に達してしまい、その数は多い人だと1日100回を超すという。これを自分に置き換えれば、うらやましいとは絶対に思えないはずだ。
今回、筆者はそんな持続性性喚起症候群に悩むA子さん(30代)という女性に接触。彼女から話を聞くことができた。
「症状を自覚したのは7~8年前のことです。ただし、人に説明できるようなものではないですし、恥ずかしさのあまり誰にも打ち明けられない日々が続いていました」
特に地獄だったのは通勤中の満員電車。その振動からくる刺激で、会社に行くまでに強制連続絶頂を強いられていたという。しかもこれだけでは終わらない。
「仕事中も電話の音、座っている姿勢を変えただけでイッてしまうこともあり、替えの肌着が1日何枚も必要な状態でした」