1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/23(木) 23:51:17.21 ID: ID:mm/gqlgO0
橘「うん」
絢辻「これって、外に反して中は……、ってことじゃない」
橘「うん、まぁそうかな」
絢辻「ということはよ」
橘「?」
絢辻「わたしのその……が控えめなのは、その中身の心が寛大ってことじゃないかしら」
橘「……」
絢辻「ちょ、ちょっと橘君。そのどう言えばいいんだろうみたいな顔やめなさい」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/23(木) 23:54:15.54 ID: ID:izhifPMc0
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/23(木) 23:55:15.81 ID: ID:mm/gqlgO0
橘「絢辻さんは心も……」
絢辻「?」
絢辻「どうしたのよ? 聞こえなかったかしら」
橘「……」
絢辻「絢辻さんは心も胸も大きな人です。さん、はい」
橘「絢辻さんは心も胸もお……」
絢辻「……」
橘「絢辻さん」
絢辻「なによ?」
橘「僕やっぱり胸に大してだけは嘘はつけないよ!!」
絢辻「……」イラッ
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/23(木) 23:59:03.98 ID: ID:C1CMdjEj0
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/23(木) 23:59:24.36 ID: ID:izhifPMc0
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:02:39.91 ID: ID:whyi3tYz0
橘「絢辻さんは心の大きな人です!」
絢辻「……うん。できるじゃない」
絢辻「絢辻さんは胸の大きな人です」
橘「絢辻さんは……うぅ」
絢辻「……」
橘「……ぐすん」
絢辻「泣きたいのはこっちよ!!」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:03:24.71 ID: ID:Xr8F+BX/0
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:04:46.52 ID: ID:1i256pQn0
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:04:51.08 ID: ID:XqUm1T180
そこまで無いって程でもないのにな
控えめなだけで
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:05:06.24 ID: ID:cw2cuU2a0
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:06:07.15 ID: ID:iL52inFW0
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:06:13.65 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「なによ?」
橘「最初に自分で控えめって認めてたよね?」
絢辻「……」ゲシッゲシッ
橘「……い、痛い。脛は駄目。脛は蹴らないで」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:10:26.60 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「なによ? 黙らないと口にメロンパン詰め込むわよ?」
橘「……」
絢辻「……何も言わないってことは詰め込まれたいってこと?」
橘「えっ」
絢辻「そうなの? そうなのね、ふふふ」
橘「(黙れっていったのに……横暴すぎるよ絢辻さん……)」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:12:41.33 ID: ID:N7oMC3H00
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:16:14.75 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「!?」
橘「たしかに大きさも評価要因だよ? でもそれ以上に全体とのバランス、そして張りが……」
絢辻「……」
橘「……」
絢辻「じゃああなたの持ってた本の割合がおかしいのはどういうことなの?」
橘「……」
絢辻「……」
橘「それは僕の趣味だよ。ごめんなさい」キリッ
絢辻「(なんで開き直った直後だっていうのに、謝れるのかしら……)」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:21:11.48 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「……小ぶりって言った……」
橘「え?」
絢辻「小ぶりって言った」
橘「……」
橘「(僕にはもうどうしようもないよ)」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:27:09.28 ID: ID:whyi3tYz0
橘「えっ、じゃあ触ってもいいの!?」
絢辻「はぁ!? あなたバカじゃないの?」
橘「(……酷い)」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:33:38.16 ID: ID:whyi3tYz0
橘「そりゃあ、僕だって男なわけで……」
絢辻「ふ~ん、触っちゃうんだ~、へぇ」
橘「え?」
絢辻「でも当然覚悟はあるのよね」
橘「か、覚悟?」
絢辻「か・く・ご」
橘「……」
絢辻「ふふ、せいぜいよく考えなさい」
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:35:56.19 ID: ID:5ZdHyKS40
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:36:42.45 ID: ID:bkt1c0PJ0
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:46:43.59 ID: ID:whyi3tYz0
橘「(……それを口にしちゃう時点で自分で気にしてますって言ってるようなものじゃ……)」
絢辻「なにか言いたそうな顔ね?」
橘「いえ、なんでもありません!」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:52:26.05 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「くっ……あなたに言われると屈辱感が増すわね」
薫「どういう意味よっ!!」
絢辻「そのままの意味だけど」
薫「くぅ~、言わせておけば……」
絢辻「あら、意味は理解できたのかしら。つまりあなたも気にしてる、っと」
薫「も、ってことはやっぱりあんたも気にしてるんじゃない!!」
絢辻「……」
薫「……」
絢辻・薫「はぁ……」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:55:43.28 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「さぁ、どうでしょうね。そもそもわたしには興味ないから」
薫「興味ない、ねぇ~……」
絢辻「どこを見てるのかしら」
薫「知ってる? 最近よく純一と話してる一年生の……」
絢辻「あぁ、あの性格は控えめなのに、体は真逆の……」
薫「彼女の好きなものが牛乳なんだって」
絢辻「……なにがいいたいのかしら?」
薫「もう一度聞くけど、牛乳って効果あると思う?」
絢辻「……」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 00:58:04.51 ID: ID:TJ7DRg5h0
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:06:14.37 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「え? た、橘君!?」
橘「?」
絢辻「こ、これは家の牛乳がなくなったからであって、べつに……」
橘「?」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:12:20.64 ID: ID:pkXsHHPWi
塚原「泳ぐのに邪魔なのよね」タユンッ
七咲「……」ギリッ
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:12:22.96 ID: ID:5/o1bn+f0
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:12:44.83 ID: ID:whyi3tYz0
薫「いつからだったけ。えっと、たしかあれは……うん、一ヶ月前くらいかしら」
絢辻「……効果でた?」
薫「……」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:14:20.51 ID: ID:R8paT8JiO
このシリーズマジ好きだわ
絢辻さんが可愛くてしょうがない
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:19:57.35 ID: ID:4rPC/Q7E0
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:41:30.90 ID: ID:SaawgyRlO
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:21:31.73 ID: ID:0sox2Mg00
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:21:39.18 ID: ID:iL52inFW0
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:23:22.76 ID: ID:whyi3tYz0
薫「べ、べつにあたしはあるなんて一言も言ってない。あんたが勘違いした……ってあれ?」
絢辻「なによ?」
薫「あっれ~?」ニヤニヤ
絢辻「……あっ」
薫「興味ないんじゃなかったの~?」
絢辻「……ぐぬぬ」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:29:26.64 ID: ID:whyi3tYz0
裡沙「ってことはもう橘君に揉んでもらうしかないよね?」
裡沙「そこからあんなことやこんなことになっちゃったりしても仕方ないよね!」
裡沙「きゃー///」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:32:53.20 ID: ID:dIJEAqjH0
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:36:12.54 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「へぇ、あなたにしてはまともなことを……」
薫「だいいち、あれは脂肪よ? あれがあと10センチ下についてみなさい。悲鳴ものよ?」
絢辻「え、ええまぁ……」
薫「あー、もうやめやめ。 こういうのはあたしらしくない」
絢辻「投げたわね?」
薫「そもそもそんなことするより、純一の意識改革したほうが早いんじゃないの!?」
絢辻「まぁ、それには賛成だけど……にしてもやっぱり」
薫「やっぱり?」
絢辻「あなたも行動原理は橘君なのね」
薫「あっ……あたしそんなこと言った?」
絢辻「ふふ、いいわ。聞かなかったことにしてあげる」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:36:31.26 ID: ID:OgEzlUwo0
>>1の書いた他の作品を教えてもらえると嬉しいです
支援
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:40:10.60 ID: ID:Ml4lPev/0
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:40:51.29 ID: ID:zWGPkth90
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:41:23.50 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「……言ってないわよ」
薫「いや、たしかに言ったわ」
絢辻「言ってない」
薫「あんたね、そこは私にも「聞かなかったことにしてあげる」って言わせなさいよ」
絢辻「い・や」
薫「くぅ……」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:41:27.96 ID: ID:zIAtN5nS0
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:41:45.14 ID: ID:whyi3tYz0
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:42:09.30 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「……言ってないわよ」
薫「いや、たしかに言ったわ」
絢辻「言ってない」
薫「あんたね、そこはあたしにも「聞かなかったことにしてあげる」って言わせなさいよ」
絢辻「い・や」
薫「くぅ……」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:48:47.85 ID: ID:whyi3tYz0
薫「ちょ、ちょっとー待ちなさいよー」
絢辻「なによ?」
薫「あんたいいの?」
絢辻「なにがなの?」
薫「優等生がそんなことしていいの? 評判とかあるんじゃないの?
だからここはアタシに任せなさい」
絢辻「……」
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:49:34.06 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「ふふふ」
薫「あはは」
絢辻「嫌よ。ふふっ、そんなたのし……汚れた役回りを棚町さんにさせるわけにはいかないじゃない。
馬鹿なクラスの一男子を服従……もとい矯正させるのも委員長の役目よ?」
薫「どんな委員長よ……」
絢辻「それにあなたこそ帰ってそのない頭と胸に少しでもつめこんだほうがいいんじゃないかしら?」
薫「言ったわね……胸に関してはあんただって似たようなものでしょうが!」
絢辻「はあ? 私のほうがあるでしょ。眼科にいったほうがいんじゃない?」
薫「誤差よ誤差。誤差の範囲でしょ?」
絢辻「……」
薫「……」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:54:36.57 ID: ID:whyi3tYz0
紗江「先輩、風邪ですか?」
橘「うーん、ちょっと寒気が……」
紗江「だ、大丈夫なんですか?」
橘「あはは、紗江ちゃんは大げさだなぁ」
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 01:57:26.13 ID: ID:9F+aE/hg0
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:01:16.17 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「昨日あなたと話していた彼女のことよ」
絢辻「やっぱり内心は気にしていたのかな? いつのまにかいなくなっちゃった」
橘「あ、あやつじ……さん?」
絢辻「!?」
絢辻「た、橘君!? い、いつから見てたの?」
橘「えっと、最初から? かな」
絢辻「////」カァ
橘「えっと、なにをしてたの?」
絢辻「……」
橘「えっ? 胸が大きくなったときに見返す予行練習……?」
橘「あ、イタっ。ああああダメ、そこは蹴っちゃダメなところあああああああああ」
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:06:04.41 ID: ID:whyi3tYz0
七咲「胸です」
橘「……」
七咲「冗談ですよ?」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:06:47.80 ID: ID:iL52inFW0
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:10:23.46 ID: ID:whyi3tYz0
七咲「先輩の愛がほしいです」
橘「……」
七咲「冗談……ではないですよ?」ゴニョゴニョ
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:15:32.28 ID: ID:R8paT8JiO
七咲あざとい!
だがそれがいい
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:15:54.48 ID: ID:whyi3tYz0
七咲「先輩の誠意がほしいです」
橘「……」スッ
七咲「えっ……あ」
………
……
七咲「だ、誰がキスしろっていったんですかっ!?」カァ
橘「違った?」
七咲「ちがっ……ってはないですけど……」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:19:56.82 ID: ID:whyi3tYz0
橘「まだ寒いけどね」
七咲「雪が降る日がありますしね」
橘「実感としては春はまだかなー」
七咲「どうなったら先輩は春を感じれるんですか?」
橘「えっと、もっと温かくなったりとか。あとは……」
七咲「あとは?」
橘「新しい制服に身を包んだかわいい新入生を見たときとか」
七咲「そんなむじゃきな笑顔で邪なことを語らないでくださいっ」
橘「聞いたのは七咲なのに……」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:24:32.03 ID: ID:whyi3tYz0
橘「ごめんってば、七咲~」
七咲「にしても」
橘「……」
七咲「去年の私達はそんな目で見られてたんですね」
橘「なんの弁解もございません!」
七咲「なんでそんなところばかり男らしいんですか」
橘「あ、でも去年は……」
七咲「……」
橘「美也がいたからなぁ……」
七咲「(……どういうことなんだろう)」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:29:16.66 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「あら、橘君の頭の中が春じゃなかったことがあったの?」サラリ
橘「……」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:31:12.74 ID: ID:9F+aE/hg0
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:34:26.51 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「ふふ、どうかしらね」
橘「さ、さすがに僕だってそんなことはないと思うよ?」
絢辻「なんで最後は疑問系なのかしら?」
橘「……心あたりがないとはいえないなぁ と思って」
絢辻「……改善しようとは思わない?」
橘「……」
橘「ごめん、絢辻さん。逆に聞いていいかな」
絢辻「?」
橘「改善――できると思う?」
絢辻「……」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:40:53.40 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「ふ~ん」
橘「例えば、来年の今頃のこととか」
絢辻「受験、だものね」
橘「他にも春になったらなにをしようか、とか」
絢辻「それこそ勉強なさいな」
橘「あとは、絢辻さんとどこにデートしようか、とか」
絢辻「ちょ、ちょっと」
橘「期待してるのお宝本の発売日はいつだったっけ、とか」
絢辻「ん……?」
橘「この瞬間にも春一番が吹かないかな、とか」
絢辻「……」
橘「絢辻さんはきっと白だr……むぐ」ドカッ
絢辻「た・ち・ば・な・く・ん? 春がくる前にお花畑にとばしてあげましょうか?」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:45:34.19 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「なにかあるの?」
橘「いや、こう明るい感じがしない? 春って感じで」
絢辻「そうかしら?」
橘「ひな祭り、桜、卒業……他にも……」
絢辻「受験や留年、そして浪人が決定するのもこの頃かしら」
橘「……」
絢辻「さて、来年の橘君は大丈夫なのかしら?」
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:46:42.75 ID: ID:zp6QLZLe0
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:48:48.54 ID: ID:whyi3tYz0
薫「春ねえ……」
橘「なんだ、あんまり乗り気じゃないな。薫は寒いの嫌いだから春のほうがいいんだろ?」
薫「春になると、なぜかバイト先にバカが増えたりするのよねぇ」
橘「ああ、なるほど。みんな新生活だとか、宴会だとかで浮かれてるんじゃないかな」
薫「だからって、ウェイトレスに絡まないでほしいわ」
橘「用心棒の薫の出番だな……あいたっー」ドコッ
薫「かわいいかわいいウエイトレスでしょ?そうでしょ~じゅんいち?」
橘「……はい」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:51:24.31 ID: ID:whyi3tYz0
薫「え?」
橘「その……だな。お前も女の子なんだからあんまり危険なことは」
薫「ふふーん、純一。心配してくれてるんだ~」
橘「い、一応お前の彼氏だからな」
薫「……も、もう、急に何いってるのよ!」
―――
梅原「教室だっていうのに、あの大将と棚町は何をイチャイチャと……」
田中「まだ寒いのに、バカップルが教室にわいたね」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 02:55:02.54 ID: ID:whyi3tYz0
絢辻「ベッドの下とかチェックでも……ん」
絢辻「……枕」
絢辻「(彼の寝ている枕……)」
絢辻「……」キョロキョロ
絢辻「……」ギュウ
ガチャ
絢辻「!?」アタフタ
橘「ごめん、絢辻さん。お茶でよかったかな……って絢辻さん?」
絢辻「な、なに?」
橘「なにかあった?」
絢辻「い、いえ!? な、なんでもないわよ?」
橘「(……なんで僕の枕が飛んでもない方向にとんでいってるんだろう……)」
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 03:01:27.91 ID: ID:whyi3tYz0
薫「あいつの枕……」
薫「……!」ピコーン
薫「(……こうやって抱きしめてアタシの匂いをつけてっと……)」
薫「(……ふふふ、夜眠るときに悶々として眠れなくなるといいわ)」
ガチャ
橘「薫、お茶でいいかー……ってなにやってるんだ?」
薫「見てなさい、アンタきっと明日は睡眠不足よ」
橘「?」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 03:08:48.73 ID: ID:whyi3tYz0
七咲「通い妻ってやつかな……って違う違う。私なにをいってるんだろう」
七咲「うん、先輩がだらしないから仕方なく……」
七咲「……先輩のベッド」
七咲「ふふ、この枕のせいでいつも先輩はお寝坊さんになってしまうんですかね」ギュウ
七咲「(先輩の匂いがする……)」
ガチャ
七咲「!?」
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 03:09:15.94 ID: ID:whyi3tYz0
橘「そう?」
七咲「はい、別に先輩が気にするようなことは」
橘「そっか。ところで七咲?」
七咲「?」
橘「なんで僕の枕を抱きしめているの?」
七咲「あっ。え、いやこれは……」
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 03:12:07.34 ID: ID:EOBPtZvF0
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 03:13:07.86 ID: ID:whyi3tYz0
裡沙「……」
裡沙「ど、どうしよう」
裡沙「と、とりあえず深呼吸しておこう」
裡沙「すーはーすーはー」
裡沙「あの人がいつも生活している部屋かあ……」
裡沙「こ、このベッドで寝ているんだよね……」
裡沙「ちょっとだけなら……いいよね」バタッ
裡沙「……」スーハー
裡沙「……きゃー」ジタバタ
裡沙「(こ、こんなことしてて怒られないかな? だ、大丈夫だよね、彼女だもん……)」
裡沙「(いい匂いがするよ~)」
裡沙「……」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 03:13:29.44 ID: ID:whyi3tYz0
………
…
橘「裡沙ちゃん、おまたせ……って、え?」
裡沙「……」スゥスゥ
橘「寝ちゃってる」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 03:15:29.87 ID: ID:whyi3tYz0
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 03:15:37.82 ID: ID:zp6QLZLe0
92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 03:18:09.21 ID: ID:0sox2Mg00
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 03:18:34.67 ID: ID:whyi3tYz0
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 03:23:58.70 ID: ID:zWGPkth90
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 03:26:27.19 ID: ID:9F+aE/hg0
みゃー「……」
乙
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/02/24(金) 03:49:23.10 ID: ID:dIJEAqjH0