ワイ「チノちゃん！生贄にしないで！」チノ「うるさいですね…」ﾅﾜｷﾞｭｯｷﾞｭｯ

ワイ「あ、あぁ～ッ！」　ドピュドピュドピューッ！?

チノ「はい、川の神様の怒りは終わり。お疲れさまでした」?

ワイ「ウゥブクブク…」?ゴボボボボボ…

数日前、大嵐がやってきたのだが、『川の神の怒りを鎮めなければこの街は洪水で沈むのでは』?
という懸念の声があり、結果、チノちゃんが川の神の怒りを鎮めるために祈祷を行うようになった。しかし川の神様はなんだか?
それでもプンスカみたいで、協議の結果満場一致でワイを生贄にすることになって、みんなのためにデキシデキシなのだった。?

ワイ「トホホ……みんなはいつもは優しいのに村のことになると凶暴になるんだから……あーあ、どうにかして来世をやさしくて気持ちいものにしてもらえないかな～、ん？」?

水底なのに光が漏れている。

川神「よいしょ……よいしょ……」?

ワイ（ち、川の神様が、荒れた川を鎮めようと頑張ってる！？）?

川神「ふぅ……こんなものですかね……。もっと川が静かになるように頑張らないと……」?

ワイ「かみさまー！」　バターンッ！?

川神「ひゃあッ！？」?

ワイ「か、かみさまー！　ごめんよーッ！　かみさまは毎日みんなのために川鎮まれ鎮まれしてたのにワイたちはそんなことも知らずに……ッ！?
ハフッ！ハフッ！　かみさまの体神々しい匂い！」?

川神「ど、ドサクサにまぎれて匂いを嗅がないでください！」?

ワイ「ご、ごめんねかみさま……！」?

川神「べ、別に、川を鎮めるくらい普通です……。それが私のお仕事なんですから……。それに、私は下手で、あんまり快適に住んでもらえないから」?

ワイ「そ、そんなことないよ！かみさまのその気持ちだけでみんなは十分気持ちいいんだよ！　あっ、そ、そうだ！かみさまおてて出して！?

川神「こ、こうですか？」?

ワイ「そう！　それじゃあ今から大洪水起こすからね！かみさまのやわらかおててで大災害起こすからね！」?

川神「えっ、えっ？」?

ワイ「ウオーッ！チノ！お前らぶっ殺すぞ！」ドピュドピュドピューッ！?

川神「ひゃあッ！」ビシャーッ

ワイ「くっ、ふぅ……！す、すっごい人が死んだたぁーッ！」?

川神「ほんとうです……で、でもなんで……？」?

ワイ「それはね……かみさまの神罰が、みんなに伝わったからだよ！ワイの愚民を殺そうとする正義心が！」?

川神「私の神罰……」?

ワイ「そう！だから、慈愛なんて、二の次なんだよ！かみさまは、愚民を思いやるより、好きなようにやるのが一番気持ちいいんだよ！」?

川神「あ、あの……もうちょっとだけ、この洪水に付き合ってもらってもいいですか？」?

ワイ「もちろん！」?
その後、ワイたちは一晩中周りの村に神罰を続けて次の日のは陸地が見えなくなるほど水に溢れてた。?
でもまぁ、その日以来、神罰を下す時かみさまが耳元で「好きです」とつぶやいてくれるようになったので結果オーライ！　終わり