江越大賀は高い身体能力を生かした守備力に定評のある外野手。4年目の昨季は二軍でリーグ2位の15本塁打を放つも、一軍では打率1割台とアピールできなかった。今季はバットで結果を残し、レギュラー争いに加わりたい。
春キャンプで遠くに打球を飛ばすコツを掴もうとしていると、矢野監督から打順を聴かれる。どうやらスタメン判定らしい。阪神の外野手はガバいからその穴埋めに使うというのかもしれない。
オープン戦では貫禄の無安打(2四球)も、開幕1軍。開幕スタメンには名を連ねていなかったところをみるに、守備固めか。
と思いきや、矢野監督がご乱心。ホームランを打っただけでスタメンに固定。
同期の奥居と練習しつつミートを上げるも、1試合6三振などド派手な江越を見せつけながらもなんとか1番でシーズンを完走。
阪神惜しくもAクラスを逃し、4位に。
契約更改では9700万でサイン。
打撃コーチが鳥谷に代わる。
成績
打率.251 本塁打22 打点64 盗塁17 三振144 OPS.733 得点圏打率.281
タイトル
なし
退団
鳥谷、高橋聡、岡﨑、藤川、岡本、メッセンジャー、岩田、福留、小宮山
入団
大島、中田翔
2020
空前絶後の大補強をして迎えたシーズン。少なくなった外野の席を見事に掴み取った江越は躍動。自身初の30盗塁を記録するなどしたが、致命的なチャンスの弱さが露呈。本塁打・打点も前年比で減少するなど、課題が大きく残るシーズンとなった。
ペナントレースは柳田を補強したスワローズが最下位巨人に31ゲーム差をつけるぶっちぎりの優勝。阪神は2位につけたが19ゲーム差。糸井の離脱、FA戦士大島が16安打しか打たないなど、誤算続きのシーズンとなった。
契約更改では1億500万でサイン。
成績
打率.279 本塁打24 打点61 盗塁30 三振109 OPS.759 得点圏打率.189
タイトル
なし
退団
ナバーロ、能見、糸井、伊藤隼、谷川、飯田、二上
入団
則本、野村
2021
またも大補強を果たして迎えたシーズン。昨年度加入した当たり外人のトーミー、江越・奥居の覚醒、中田・北條・大山の既存戦力のビルドアップによって戦力が増強。1番から8番が2桁本塁打、3割超えが5人などソツのない打線が完成。
投手陣は藤浪の復活、新外国人ストッパー・エンライトなどの活躍により盤石さが増し、見事にリーグ優勝を果たした。
日本シリーズでは楽天に4タテされて敗退。
契約更改では1億7000万でサイン。
成績
打率.311 本塁打25 打点98 盗塁31 三振110 OPS.906 得点圏打率.325
タイトル
なし
退団
マルテ、桑原、山崎、伊藤和
入団
なし
2022
既存戦力での連覇を目指すシーズン。外野が飽和状態になっているからコンバートをと思ったが、矢野監督に動きはなし。
本塁打200本の打線とリーグ1の投手陣が噛み合い、阪神は2連覇を果たした。
江越は今季は40本の大台に乗せるなど躍動。球団初のトリプルスリーを達成するなど、リーグ優勝の原動力となった。
日本シリーズでは楽天を4タテ。
契約更改では4億3800万でサイン。
最下位に沈んだ暗黒中日の中で2年目の社卒ルーキー相川友亮がリーグ3位の196安打を放つなど輝きを見せた。
成績
打率.343 本塁打42 打点123 盗塁30 三振110 OPS1.080 得点圏打率.336
タイトル
打点王、盗塁王、MVP、B9
退団
荒木、俊介、藤浪(FA→西武)、梅野(FA→ソフトバンク)
入団
なし
全く関係ないけどSB牧原がパワー型だからリアルにこんな感じに育つよな
2023
補強なしで迎えたシーズン。エースと正捕手が抜けたものの見事に3連覇。藤浪の穴は小野が埋め、下がった打力は奥居・江越の覚醒で補う。セカンドとキャッチャーの穴をどう埋めるかと言うのが課題のシーズンとなった。
ビシエドが.394でバースを超える。なお中。
阪神はオリックスを下して日本一。
契約更改では5億1000万でサイン。
成績
打率.321 本塁打45 打点117 盗塁46 三振120 OPS1.020 得点圏打率.380
タイトル
盗塁王、MVP、B9
退団
大島、石崎、中田(FA→ロッテ)
入団
なし
2024
昨シーズンの打点王・中田翔を失ってはじまったシーズン。補強なしということもあり不安を感じさせるスタートとなったが、中田の穴を陽川が見事に埋める。
江越は4月まで2割、5月まで2割5分という打撃不振に苦しんだものの、最終的にはなんとか3割に乗せた。
チームは2位。両リーグ1位の投手陣を誇るベイスターズに5ゲーム差をつけられ優勝を逃すが、CSで粉砕。日本シリーズも西武を倒し、経験の差を見せつけた。
日ハム・横尾が歴代4位となる179三振を記録。
契約更改では6億5000万でサイン。
名将矢野が退任。鳥谷監督、上本打撃コーチの新体制でV奪還を目指す。
成績
打率.313 本塁打44 打点104 盗塁29 三振113 OPS1.027 得点圏打率.363
タイトル
盗塁王、MVP、B9
退団
上本、島本、野村、秋山(FA→ソフトバンク)
入団
源田
2025
化物ルーキー・酒井がヤクルトスワローズに入団。阪神は源田を獲得するも、秋山が流出。
苦戦するかと思ったシーズンだったが、終わってみればリーグ優勝。島田海史のセカンドコンバートによって打線に穴がなくなったが故の躍進だった。
阪神は楽天を粉砕し日本一。
日ハム横尾が2年連続となる170三振を達成。
ヤクルト酒井が.345/24/70で新人王。
契約更改では今までFA権を持ちつつも行使しなかったこともあってか、10億1000万でサイン。
成績
打率.381 本塁打44 打点100 盗塁45 三振99 OPS1.159 得点圏打率.391
タイトル
首位打者、盗塁王、最高出塁率、B9
退団
歳内、西、則本、ボートン、守屋
入団
なし
2026
強打の外野手ミゲル・ロビンソンが入団。当初は35歳陽川と併用で使われるも、しばらくしてスタメンに固定。控えの層が厚くなった阪神は当然のようにリーグ優勝。
望月がセットアッパーとして素晴らしい成績を残すも、西・則本が抜けたの先発陣がまだまだ不安定。楽天を粉砕し日本一にはなったものの、安定した先発が求められる。
高齢化が進んだ投手陣の中で、社卒ルーキーの増渕が輝きを見せた。
契約更改では10億7000万でサイン。
成績
打率.367 本塁打36 打点100 盗塁47 三振97 OPS1.125 得点圏打率.385
タイトル
盗塁王、最多安打、最高出塁率、B9
退団
ジョンソン、髙山、糸原、原口、岩貞、トーミー
入団
なし
2027
ジョンソン、岩貞、トーミー、糸原と黄金期を支えた面々が退団。増渕も期待からか調子を崩し、防御率が悪化。
打線は鳥羽(37)に代わって期待の若手中谷(34)が台頭。33~34に主軸が集まっていることにより、数年後の暗黒が見えたシーズンになった。
チームは優勝。日本シリーズで楽天相手に4連勝。
契約更改では9億2000万でサイン。
成績
打率.330 本塁打34 打点92 盗塁49 三振127 OPS1.030 得点圏打率.394
タイトル
首位打者、盗塁王、最高出塁率、B9
退団
呂、岩崎、長坂
入団
なし
2028
ただ1年歳をとっただけの打撃陣と投手陣。他に補強はなかったものの、阪神はまたもやリーグ優勝。江越は怪我をしまくり成績を落としたが、それなりの成績を残した。
日本シリーズではオリックスを倒して日本一。
契約更改では現状維持でサイン。
西武で藤浪晋太郎が引退。
成績
打率.340 本塁打41 打点131 盗塁28 三振82 OPS1.064 得点圏打率.366
タイトル
B9
退団
鳥羽、青柳、福永
入団
なし
2029
ベテランと言える年代になってきたからか、打棒が湿る。脚も衰え、全盛期の輝きが失われてきたがベテランらしい得点圏での強さを見せた。
江越は今季2000本安打を達成。祝福するようにチームも優勝。
阪神はオリックスをくだして日本一。
契約更改では10億でサイン。
成績
打率.369 本塁打32 打点143 盗塁30 三振86 OPS1.104 得点圏打率.446
タイトル
首位打者、打点王、最高出塁率、B9
退団
植田、エンライト
入団
なし
2030
小野の進化が止まらない。23年シーズンからじみーにローテを守り続けてきた小野が今季で3年連続の最多勝&自身初の最優秀防御率。36歳にして覚醒を果たした。
チームの長距離砲として活躍してきた奥居が加齢による不振にあえぐが、それでも2位と11ゲーム差つけてのリーグ優勝。しかし去年が21ゲーム差つけてのリーグ優勝ということを考えると、いよいよ底が見えてきた。
迎えたロッテとの日本シリーズは4勝3敗で辛くも日本一。
契約更改では8億でサイン。
成績
打率.344 本塁打35 打点124 盗塁13 三振106 OPS1.093 得点圏打率.380
タイトル
最高出塁率、B9、GG
退団
熊谷、北條、尾仲、高橋遥、木浪、板山
入団
なし
暗黒の音が聴こえはじめたタイガース。主だった若手の台頭はなく有望株も国分くらいしかいないという絶望の中、今年もなんとかリーグ優勝。
しかし日本シリーズでもソフトバンクに負け、2位巨人とは9,5ゲーム差と追い詰められている感がいなめない。
契約更改では10億でサイン。
成績
打率.355 本塁打47 打点149 盗塁28 三振116 OPS1.116 得点圏打率.360
タイトル
本塁打王、打点王、MVP、B9、GG
退団
源田、坂本、増渕、小野、陽川
入団
なし
2032
溜めに溜められた暗黒が凝縮され、爆発したシーズン。
鳥谷監督は前年度39本塁打の奥居を干し、1番か3番を気ままに打っていた江越を4番に固定。
今まで全く有望な若手が居なかったこともあり、ベテランを幽閉したタイガースは序盤からあれよあれよと最下位を独走。38歳大山が1軍に合流してから上がりはじめたものの、鳥谷監督は3番国分、4番江越、6番大山と阪神の残ったまともな打者を分断する作戦に出る。
更には8番投手という頭ラミレスも炸裂し、見事阪神は5位に沈んだ。
契約更改では怒りの45%ダウン、5億4000万でサイン。
名将鳥谷が退任。上本監督、中谷打撃コーチの体制で来季に臨む。
成績
打率.302 本塁打25 打点112 盗塁16 三振106 OPS0.929 得点圏打率.283
タイトル
B9、GG
退団
齋藤、奥居、ミゲル、中谷、石川直、三角(FA→オリックス)
入団
なし
奥居がサイレント引退。歳内が転生して阪神に再入団。もう何年連続かで補強がなく、若手ももやしが転がってるだけな阪神タイガース。
盟友奥居の引退、ほぼ半額な大減俸、成績の急激な衰え。それらを受け引退を決める。
しかし、1番になってから打棒が復活。引退試合1戦前まで最多安打更新ペースで打ちまくり、引退試合でも223安打めとなる初回先頭打者ホームランで阪神を勝利に導く。
引退をやめようかなと思ったが、もうそういうムードではないのでそのまま引退した。
チームはCSFinalで巨人に敗れる。
成績
打率.383(キャリアハイ) 本塁打47(キャリアハイ) 打点117 盗塁37 三振100 OPS1.189(キャリアハイ) 得点圏打率.418
タイトル
首位打者、打点王、盗塁王、最多安打、最高出塁率、B9
退団
江越
入団
なし
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