【ﾊﾟﾜｽﾎﾟ】恋恋高　女性監督早川あおいが５年ごし公式戦初勝利　部員１４人と

「高校野球頑張大会・２回戦、恋恋１１ー４バス停（八回コールド勝ち）」（１１日、頑張市民）

恋恋の女性監督の早川あおい監督（３８）が、１５年４月の監督就任後、公式戦初勝利を挙げた。
試合後の歓喜のベンチに
「（試合後の校歌が）初めてめっちゃうれしかったです」
と笑顔が浮かんだ。

雨が降りしきる中、ユニホームを泥だらけにしながら戦う選手の姿が頼もしかった。
三回に１死三塁から、古田捕手（３年）が左翼線に適時二塁打を放って先制。
四回には一気に５点を奪った。七回に４点を失ったが、
八回に露木の満塁ホームランで４点を追加して初勝利となった。

就任当初、頭を悩ませたのはノックだった。
「最初は外野に打ったボールがホームランになってしまった。いまだに大変です。あとは際どいコースに打つようにと」。
工夫をこらし、選手のために汗を流し続けてきた。

２０年前、自身は１０年前までレ・リーグのキャットハンズでプレーしていたが、その年に引退。
「いまだにバッターの指導とかは分からない」
と話す。
「当時はよく特能とか云々を彼(パワフルズ・パワプロ)に言われてたけど、さっぱり分からない」。
いろいろな人のアドバイスを聞き、技術書などを読んで勉強しながら指導に生かしてきた。

前日、練習が終わって解散後の夜に、５人の３年生に個人的にＬＩＮＥを送った。
「今年は勝利をプレゼントしてほしい」
といった内容の文面を初めて送った。
それまでは
「自分たちのためにやってくれたらいい」
という考えだったが、選手の成長を実感し、また、周囲からの声で気持ちに変化が生じた。

選手に初めてお願いした公式戦の初勝利。この日満塁打を含む４安打の露木は
「ＬＩＮＥが来てびっくりしました。思わず弾道が上がりました」
と話す。
思いが実り、最高のプレゼントが届けられた。

１４人の部員との一丸野球で念願の勝利をつかみとった。

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