これか?
(3)
きもE
彡(^)(^)笑顔
彡(゚)(^)まあええか
彡(-)(-)考え中
彡()()わからん
彡(。)(;)悲しみ
彡(●)(●) わからん
>>20
ワイが始めてみたのはこれやわ 大学のスレ
(´;ω;`)「(……書けない! 書けない! 書けない!)」
( ゚∀゚)「あざーすw」紙面ビッシリ
彡(-)(-)「お疲れさま」
(。A 。 )「あざっしたw」ビッシリ
彡(-)(-)「はいお疲れさま」
(´;ω;`)「(くそう! くそう! くそう!)」
── ザワザワ……ザワザワ……
(´;ω;`)「……あっ……ありがとうございました……」2行
彡(●)(●) 「」
どういう状況やねん
>>37
・ω・`)「大学の勉強は思いのほか難しかった」
(´・ω・`)「通学に片道2時間。土日は定期代もろもろを稼ぐために品出しバイト。平日は課題と予習復習に追われて、サークルや部活なんてとてもじゃないけどできないよ……」
(´・ω・`)「でもいいんだ。頑張って入った大学なんだ。4年間しっかり勉強するぞ!」
これ久々にみたいんだけどどっかで再放送せんかな
↑これやぞ
ある日の講義
── ワイワイガヤガヤ
彡(-)(-)「であるからして~」
(´・ω・`)「(ほかの講義も難儀してるけど……この講義はとくに難しいんだよなあ……)」
( ゚∀゚)「これおわったら呑みいかね?w」
(。A 。 )「うはwwwwwおkwwwww」
(´・ω・`)「(こいつらいつもしゃべってる。ノートも取ってないし……こりゃまちがいなく単位落とすな)」
(´・ω・`)「(試験前にノート見せてとか絡んできても絶対見せてやるもんか)」
── キーンコーン
彡(゚)(゚)「えーそれでは今日はここまで。最後にレスポンスシートを記入して帰ってください」
( ゚∀゚)「よっしゃw呑みいくべwww」
(。A 。 )「テンションあがりまくりんぐwwwwww」
( ゚∀゚)「あざーすw」シートダシー
彡(-)(-)「お疲れさま」
(。A 。 )「あざっしたw」シートダシー
彡(-)(-)「はいお疲れさま」
(´・ω・`)「(レスポンスシート……これが僕苦手なんだよなあ。どの講義でも苦労するんだ)」
(´・ω・`)「(正直、何を書いたらいいかわからない)」
(´・ω・`)「(書けてもぶっちゃけ小並感)」
(´・ω・`)「(自由に述べよっていうのがね……。高校時代の試験は楽だったなあ)」
── ザワザワザワザワ
(´・ω・`)「(あ、みんなもう提出して帰っちゃう)」
(´・ω・`)「(こういう状況、なかなか楽なもんじゃない)」
(´・ω・`)「(小学生のころ、給食をのこして、みんなが掃除してるなかひとりで食べさせられたんだ」
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「(ま、こんだけ埋めときゃ大丈夫かな)」カキカキ用紙半分ウメー
(´・ω・`)「ありがとうございました」シートダシー
彡(-)(-)「はいお疲れさま」
(´・ω・`)「今日は図書館で勉強して帰ろう」自動ドアスイー
── ギャッギャッ! ウキーウキー!
── ソファニネソベッテグゴー!グゴー!
── ガクシュウスペースデポテチボリー!
(´・ω・`)「(入学しといてなんだけど、ほんとこの大学はバカばっかだな!)」
(´・ω・`)「(さっさと済ませて帰ろう)」イヤホンソウチャク
帰りの電車にて
── ガタンゴトン……ガタンゴトン……
(´・ω・`)「(すっかり遅くなっちゃった)」
(´・ω・`)「(到着するまで本読もう)」ペラッ
(´・ω・`)「(行き帰りのこの読書の時間が、僕にとっての至福のひとときだよ)」ペラッ
(´・ω・`)「……」ペラッ
(´・ω・`)「(やっぱり川端の文章は美しいなあ)」ホッ
なんか辛くなってきたからもう読みたくないわ
すまんな
なんかすまんな とりあえず貼り続けるわ
気にせんでくれ
次の週
── ワイワイガヤガヤ
彡(-)(-)「えーでは三枚目のレジュメに移ってください」
( ゚∀゚)「でさーペラペラw」
(。A 。 )「ギャハハwww」
(´・ω・`)「(毎度毎度うるさいなあ……やる気がないなら出てってくれよ……)」
── キーンコーン
彡(-)(-)「今日の講義はここまで。レスポンスシートを帰りに提出するように」
( ゚∀゚)「おっしwサークル棟行こうぜw」ガタッ
(。A 。 )「おうw」ガタッ
(´・ω・`)「(もう帰り支度してる……)」
(´・ω・`)「(ふまじめなやつら……どうせシートも名前だけとか二言三言……)」チラッ
( ゚∀゚)「あざーすw」紙面文字ビッシリシートダシー
彡(-)(-)「お疲れさま」
(。A 。 )「あざっしたw」ビッシリシートダシー
彡(-)(-)「はいお疲れさま」
(´・ω・`)「(!!?? そんな!? いつのまに……というかどうやってそんな文量……!!!???)」
(´・ω・`;)「(うそだろ……僕ももっとなにか……ダメだ……考えがまとまらない……)」
(´・ω・`;)「(みんなどんどん提出して帰ってく……最後まで必死こいて考えてるのは僕だけだ……)」
(´・ω・`;)「(くそう……もう出さないと……)」
(´・ω・`)「あ、ありがとうございました……」4行チョッピシ
彡(゚)(゚)「お疲れさま。(ん? なんやこいつ全然書いてへんやんけ……やる気あんのか……?)」
彡(゚)(゚)「(名前は……原住民か)」
講義終わり 廊下
── ワイワイガヤガヤ
(´・ω・`)「(驚いた……あいつらあんなきっちり埋めてるなんて……)」
(´・ω・`)「(適当なこと書いて字数稼いでるだけだよね、きっと……)」
(´・ω・`)「(なんだか今日はどっと疲れたよ……)」スタスタ
チャラ男A「……チッ」スタスタ
(´・ω・`)「(うわ、舌打ち。育ち悪すぎ……)」
── ワイワイガヤガヤ
チャラ男B「ベラベラゲラゲラwwwwww ……邪魔」ドンッ
(´・ω・`)「わっ」
(´・ω・`)「(何様のつもりなんだろう。ここはおまえの道かっての)」
── ワイワイガヤガヤ
チャラ男C「…………ダセェ」ボソッ
(´・ω・`)「(言ってろ! ナルシスト!)」
(´・ω・`)「(バカばっかでほんと気分が悪いよ!)」
(´・ω・`)「(でも……)」
次の週
── ワイワイガヤガヤ
彡(-)(-)「とこれこれこういうわけで~」
( ゚∀゚)「それで高速のトンネルをプァーンって飛ばしてw」
(。A 。 )「うはwかっけぇwww」
(´・ω・`)「(また頭の悪そうな話してる)」
(´・ω・`)「(でも)」
(´・ω・`)「(こんな奴らでももしかしたら……僕よりはるかに優秀なんてことも)」
(´・ω・`)「(いやまさか)」
(´・ω・`)「(レスポンスシート、今日はしっかり書かなきゃなぁ)」
(´・ω・`)「(頭ではわかってるつもり。情報は全部紐付けできてる。でも、それを文章に起こそうとするとてんでダメなんだ。単語の羅列。箇条書きにしかならない)」
(´・ω・`)「(論理的思考ができてないとか……そういうことなのかな……)」
彡(゚)(゚)「~~と、いうわけです。ちょっと意見を聞いてみましょうか。それではええーと」名簿メクルフリー
彡(゚)(゚)「原住民くん」
(´・ω・`)「!!!???」ガタッ
彡(゚)(゚)「君の意見を述べてみたまえ」
(´・ω・`)「あの……その……」
── ナンダアイツw立ッタゾwww
── アテラレテタツカフツウwww
── タッターwクララガタッターwww
ワイワイガヤガヤ
彡(゚)(゚)「?」
(´・ω・`)「あああ……」
ザワザワ
(´・ω・`)「えと……」
ザワ……
(´・ω・`)「…………」
シーン────
彡(゚)(゚)「あっ(察し)なるほどね。やっぱりな。というか意見ないならないではっきりそう言えや。オドオドしくさって殺すぞ、ムカつくんじゃ!(もういい、座りなさい)」
ドッ クスクス…… ワハハハハ…… ウケル…… マジヤバクネ……
(´;ω;`)「~~~~~~!!!!!!」
── キーンコーン
彡(゚)(゚)「おっと。それでは今日の講義はここまで。いつもどおりレスポンスシートを前へ提出するように」
(´;ω;`)「(つらい……はずかしい……)」
── ワイワイガヤガヤ
── オツカレー カエロウゼー
── イマノマジウケタw
── ガイジッショw
── アッチョンプリケノピー
(´;ω;`)「(……書けない! 書けない! 書けない!)」
( ゚∀゚)「あざーすw」紙面ビッシリ
彡(-)(-)「お疲れさま」
(。A 。 )「あざっしたw」ビッシリ
彡(-)(-)「はいお疲れさま」
(´;ω;`)「(くそう! くそう! くそう!)」
── ザワザワ……ザワザワ……
(´;ω;`)「……あっ……ありがとうございました……」2行
彡(●)(●) 「」
講義終わり 廊下
(´・ω・`)「(僕は……なんてばかなんだ)」
(´・ω・`)「(僕は……みくびっていたあいつらよりも下なのか)」
(´・ω・`)「(体格。性格。身なり。友人。恋人。人生経験。よくよく考えれば、僕があいつらよりまさってる部分なんてひとつもないんじゃないか)」
(´・ω・`)「(いや。僕はまじめだ。ああやって人に迷惑をかけたりしない)」
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「(……度胸がないから、そうしておとなしくしているだけのことじゃないのか)」
チャラ男A「……チッ」
( ω )「」ビクビクッ
チャラ男B「邪魔」ドンッ
( ω )「」ビクビクッ
チャラ男C「…………ダッセ」ボソッ
( ω )「」ビクビクッ
(´・ω・`)「……」ズーン……
帰りの電車にて
── ガタンゴトン……ガタンゴトン……
(´・ω・`)「(つらい……帰りたい……帰って早く眠りたい)」
(´・ω・`)「(僕のプライドはズタボロだ)」
(´・ω・`)「(あっそうだ……課題すこしでも進めなきゃ)」ガサ
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「(なんだろう……頭が全然はたらかないや……)」
翌朝
(´・ω・`)「いってきます……」
(´・ω・`)「(すごく気が重い……きのうは全然課題も進まなかったし……参ったなあ……)」
(´・ω・`)「(行きの電車の中でやろう)」
── ガタンゴトン……ガタンゴトン……
(´・ω・`)「……」
── ガタンゴトン……ガタンゴトン……
(´・ω・`)「……」
── ガタンゴトン……ガタンゴトン……キキィ……
(´・ω・`)「(なにも手につかないままあっという間に着いちゃった……)」
帰りの電車
──ガタンゴトン……ガタンゴトン……
(´・ω・`)「(はあもうぐったり……)」
(´・ω・`)「(あ! そうだ! 川端を読もう! 川端はいいものだ!)」ペラッ
(´・ω・`)「…………」
(´・ω・`)「(あれ……? 文章がまるで頭に入ってこないぞ……)」
(´・ω・`)「(前に読んだところ……)」ペラッ
(´・ω・`)「(どこをどう美しいと感じたんだっけ……?)」
(´・ω・`)「………………」
数週間後
(´・ω・`)「(うまくいかない、うまくいかない、なにもかもがうまくいかない)」
── ワイワイガヤガヤ
(´・ω・`)「(まわりの学生たちがこわい!)」
── ワイワイガヤガヤ
(´・ω・`)「(文章を書くことはおろか読むことすらままならない)」
── ワイワイガヤガヤ
(´・ω・`)「……」ボーッ
バイト先のおばちゃんA「原住民くん最近どうしちゃったの?」ヒソヒソ
おばちゃんB「さあ……」ヒソヒソ
── ワイワイガヤガヤ
バイト先の先輩「よう! 原住民! おまえいつも眠そうな顔してんなw」
(´・ω・`)「は、はあ……」
(´・ω・`)「(眠そうな顔だって? はは)」
(´・ω・`)「(おねがいだから今僕にかまわないでくれよ……)」スタスタ
先輩「なんだあいつ? 辛気くせぇ野郎だな」
さらに数週間後
(´・ω・`)「だめだ! このままじゃほんとうにだめだ!」
(´・ω・`)「改善……なるほど……ランニング……筋トレもいいのか……」
(´・ω・`)「脳の活性化には音読が効果的……」
(´・ω・`)「とにかく片っ端からいろいろ試すんだ。早く現状を脱け出さないと」
(´・ω・`)「どうにかして」
── 1週間経過
(´・ω・`)「この状況を」
── 2週間経過
(´・ω・`)「だめだ」
── 3週間経過
(´・ω・`)「うまくいかない」
── 4週間経過
(´・ω・`)「このままじゃ」
── 5週間経過
(´・ω・`)「はやく」
(*^◯^*)「教務課なんだ。もうすぐ期末試験なんだ。まずはレポート課題を発表するんだ。締切は10日後5時までなんだ」
(´・ω・`)「レポートの作成期間が10日って……短くない? そんなものなのかな。とにかく早くとりかからないと」
── 8日後
(´;ω;`)「書けない! 書けない! 書けない!」
── 9日後
(´;ω;`)「ああああああああ」
── レポート提出日
(´・ω・`)「なんとか終わった……ほんとひどい出来……」
(´・ω・`)「いや……でもやるだけのことはやったんだ。とにかく提出しよう……」
試験の日
(*^◯^*)「試験時間は60分なんだ。チャイムが鳴ったら回答を始めるんだ」
(´・ω・`) 「(レポートに時間をとられてほとんど勉強できなかったや)」
(´・ω・`)「(でもこの試験はもちこみ自由……僕には毎週出席してきっちり取ったノートがある。きっと大丈夫だ!)」
── キーンコーン
(*^◯^*)「回答を始めるんだ」
(´・ω・`) 「(よし)」ペラッ
(´・ω・`) 「(ええと問題は……なんだこれ、難しいぞ!)」
(´・ω・`) 「(ええと……ええと……)」
── カリカリカリカリ
── カリカリカリカリ
(´・ω・`) 「(ノートのこことここをつなげて……結論……よし、なんとか形になりそうだ)」
(´・ω・`) 「……」カキカキ
(´・ω・`) 「(そういえば僕って文章を考えるのもそうだけど……)」
(´・ω・`) 「(書くスピードも遅いんだよね……)」カキカキ
(´・ω・`) 「(手もすぐ疲れるし……)」カキカキ
(´・ω・`) 「……」カキカキアセアセ
(´・ω・`) 「……」カキカキアセアセ
(´・ω・`) 「…………………………」
(´・ω・`) 「……」カキカキアセアセ
(*^◯^*)「試験開始から30分が経過したんだ。回答用紙の提出と会場からの退出を認めるんだ」
( ゚∀゚)「……」ガタッ
(。A 。 )「……」ガタッ
(´・ω・`)「(えっ……あいつら……もうおわったの……!?)」
( ゚∀゚)「乙www楽勝だったなwww」ヒソヒソ
(。A 。 )「過去問さまさまだはwww」ヒソヒソ
(*^◯^*)「こら。まだ試験中なんだ。提出が済んだらすみやかに退出するんだ」
( ゚∀゚)「サーセンwww」
(´・ω・`)「…………」
(´・ω・`)「ううう……」カキカキアセアセ
(*^◯^*)「あと10分なんだ」
(´・ω・`;)「うううう……」カキカキアセアセ
(´・ω・`;)「うううううう……」カキカキアセアセ
── キーンコーン
(*^◯^*)「試験終了なんだ。回答をやめるんだ」
(´;ω;`)「あああああああああ!!!!!!!」
全科目試験終了
(´・ω・`)「はあ……どれもこれも手ごたえ最悪……」
(´・ω・`)「試験はだめだったけど……講義は休まず出席したし……そこまでひどい評価にはならないよね……」
(´・ω・`)「成績開示の日がこわいよ」
(´・ω・`)「でも……やっとおわった」ホッ
夏休み中盤
(*^◯^*)「教務課なんだ。ご自宅に今学期の成績を送付するんだ」
C C C C C D C D ……
ぱぱ「うーむ……」
まま「ちょっとなに? この成績」
(´・ω・`)「父さん母さん……ごめんなさい」
(´・ω・`)「大学の勉強が思ったよりも難しくて……」
(´・ω・`)「時間割の組み方も、はじめてでよくわからなかったんだ……」
(´・ω・`)「詰めこみすぎて手一杯になっちゃって……」
まま「ほんとにぃ? 悪い友達と付き合ってるとか、大学行かずにどこかほっつき歩いてるとかないでしょうねえ」
ぱぱ「おいなんてこと……原住民はそんなことする子じゃないさ」
ぱぱ「それに原住民がいつも夜遅くまで勉強してるのはおまえだって見て知ってるだろう」
まま「そうはいってもねぇ……」
(´・ω・`)「ほんとうにごめん。今度はきっとうまくやるよ。僕がんばるから」
ぱぱ「大丈夫か? 原住民がそういうならまかせるが……」
まま「今度こんな成績取ったらただじゃおきませんからね!」
ぱぱ「何か困ったことがあったら言えよ」
(´・ω・`)「うん。ありがとう……」
(´・ω・`)「(嘘ついてごめんなさい……)」
(´・ω・`)「(母さんは怖い。いつも仕事で忙しい父さんを心配させるわけにもいかない)」
(´・ω・`)「(ほんとうのことなんていえるわけがないよ……)」
(´・ω・`)「…………」
(´・ω・`)「(まきかえすんだ……なんとしても僕ひとりで……)」
(*^◯^*)「教務課なんだ。夏休みももうすぐ終わりなんだ。履修登録を済ませるんだ」
(^ν^)「学生課だよ! 前期の成績がイマイチふるわなかったみんな! 相談会を開くからおいで!」
(´・ω・`)「相談会か……履修登録の前に参加しておこうかな」
相談会会場
(´・ω・`)「失礼しまーす……」
(´・ω・`)「(ヤンキーとかDQN系の人は意外にひとりも見あたらないな……)」キョロキョロ
(´・ω・`)「(むしろ一見まじめそうな……風采のあがらない……いかにもぼっちですって感じの人ばかり)」チャクセキ
(´・ω・`)「…………」
(^ν^)「はいはいようこそ。これアンケートね。氏名学籍番号忘れないでね」
(´・ω・`)「(無記名じゃないんだ……)」カキカキ
(´・ω・`)「(まあいいや。どんな話が聞けるんだろ)」
(^ν^)「それじゃ始めます」
(^ν^)「君たち、学生生活においていろいろ困ってることと思うけど」
(´・ω・`)「……」
(^ν^)「単位が取れないなーって人は」
(´・ω・`)「……」
(^ν^)「友達を作りなさい」
(´・ω・`)「(え?)」
(^ν^)「もしできないなら、私たちが友達になってあげますよ」
(´・ω・`)「(……は?)」
(^ν^)「終わります。それじゃがんばって。アンケート出して帰ってね」
(´・ω・`)「(はああああ……??????)」
(´・ω・`)「(一体なんだったんだ)」
(´・ω・`)「(そりゃ僕だってわかってるさ。友達がいればいろいろ有利なことくらい)」
(´・ω・`)「(でもそれを学生課が前面的に押し出してくるってどうなの?」
(´・ω・`)「(あげく「私たちが友達になってあげます」って……)」
(´・ω・`)「(学習支援だとか、もっとそういう有意義な話が聞けるかと思ってた)」
(´・ω・`)「(もういいや……ここの学生課をあてにするのはやめよう……)」
登校前夜
(´・ω・`)「またあしたから大学か……」
(´・ω・`)「……この夏、僕はいろいろ動いた」
(´・ω・`)「前期はいろいろと辛い思いをしたけれど……大学が休みに入って……少しずつ気持ちが落ち着いてきた」
(´・ω・`)「苦手なこと、できなくて困ったこと、一から数えて、直す努力をいろいろしたんだ」
(´・ω・`)「体も鍛えて、ちょっとした旅行もして……いろんな景色を見てきたんだ」
(´・ω・`)「自信満々ってわけじゃないけど……今度はうまくやれる気がする」
(´・ω・`)「ああ……なんだかすごく緊張してきたな……」ドクンドクン
(´・ω・`)「大丈夫だ……きっと大丈夫だよ……」ドクンドクン
(´・ω・`)「…………」ドクンドクン
(´-ω-`)「zzz……」
翌朝 大学前
ワイワイガヤガヤ
(´・ω・`)「……」
ワイワイガヤガヤ
(´・ω・`)「……」
ワイワイガヤガヤ
(´・ω・`;)「あれ……」ツーッ……
ワイワイガヤガヤ
(´・ω・`;;)「……」ダラダラ
── 担当ノ山田デス。本講義デハ……
( ω )
── 接近中ノ大型台風ジュウロクゴウ……
( ω )
── イキスギィ! イクイク……
バイト先店長「原住民くん、わるいけど君今月いっぱいで解雇ね」
( ω )
── 京都ノ清水寺デハモミジガ見ゴロヲ迎エ……
( ω )
── 関東地方デコガラシイチゴウヲ観測……
( ω )
── クーリスーマースーガーコートーシーモーヤッテクールー♪……
( ω )
── シンネン!アケマシテ!オメデトウゴザイマース!……
( ω )
── 注意事項デス……キーンコーン……回答ヲハジメテクダサイ……
( ω )
(*^◯^*)「教務課なんだ。ご自宅に今学期の成績を送付するんだ」
C D D 不可 不可 D C 不可 C ……
(´;ω;`)「ああああああああああああ!
まま「キィーッ! なんで!? 前よりひどくなってるじゃない! 高校のころはあんなに成績よかったのに!」
ぱぱ「母さん、落ち着きなさい。どうしてこうなったか、まずはちゃんと原住民の話を聞こうじゃないか」
(´・ω・`)「…………」
(´・ω・`)「これはそ
まま「このバカ! できそこない!! 親不孝者!!!」
まま「あーっ、もうっ、情けない……」シクシク……
ぱぱ「おい、おまえ! やめないか!」テーブルドンッ!!!
まま「!!! もう知りませんっ! こんな家! 実家に帰らせていただきますっ!」ダッ
ぱぱ「おい! おまえ! まったく……」
ぱぱ「…………原住民。ちょっと向こうで話そうか」
(´・ω・`)「…………」
こんな母親実在するんか?
ぱぱ「どうした原住民。なにがあった。おまえらしくもない……」
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「(頭がばかになったとか……まわりの学生がこわくてしかたないとか……そんなこと、言えるはずがない)」
(´・ω・`)「(とくにあの母さんには……)」
ぱぱ「原住民。母さんのことを気にしているのか」
(´・ω・`)「!」
ぱぱ「いや。母さんだけじゃないな。おれも仕事仕事で、おまえの話を聞いてやる機会をもてなかった」
ぱぱ「相談しづらい環境を、つくってしまっていたのかもな……」
ぱぱ「でも、おまえのことはほんとうに大切に思っている。それは父さんも母さんも同じだ」
(´・ω・`)「!!」
ぱぱ「信じられないかもしれないが……。母さんもキツイ性格に見えて、とても心配性なんだ。おまえのこととなると、つい我を忘れるほど必死になってしまうんだよ」
(´;ω;`)「!!!」ジワ
ぱぱ「原住民。なにがあったか話してくれるな」
(´;ω;`)「う……ううう……」
かくかくしかじか
ぱぱ「そうか。そんなことが……」
(´;ω;`)「……」
ぱぱ「気づいてやれなくてすまなかった。今までよくがんばった。おまえは強い」
(´;ω;`)「……」
ぱぱ「原住民。大学は出たいのか?」
(´;ω;`)「うん……。できることならちゃんと卒業したいよ……」
ぱぱ「そうか。それじゃあしばらく休学しなさい。そしてゆっくり休め」
(´;ω;`)「……」
ぱぱ「父さんにもおぼえがある。こういうときは、無理にあがいてもかえって泥沼にはまってしまうんだ」
ぱぱ「必要だと思うなら……専門家の先生に診てもらうのもひとつの手だろう」
(´;ω;`)「……」
ぱぱ「なに、長い人生、ちょっと卒業が遅れたくらいどうってことないさ」
(´;ω;`)「……」
ぱぱ「父さんだって大学出てから2年はぶらぶらしてたんだ」
ぱぱ「母さんにはあとでおれがしっかり話しておく。大丈夫だ、きっとわかってくれる」
(´;ω;`)「……」
ぱぱ「原住民。一緒にがんばろうな」
(´;ω;`)「うん……父さん……ありがとう……」
(´・ω・`)「それじゃあ……休学の手続きに必要な書類もらってくるよ」
ぱぱ「ああ。気をつけてな。………………原住民」
(´・ω・`)「?」
ぱぱ「一緒に行ってやらなくて大丈夫か?」
(´・ω・`)「ははは……。大丈夫だよ。ありがとう。……いってきます」
駅
(´・ω・`)「………」
(´・ω・`)「ついにこうなっちゃったか…」
(´・ω・`)「母さんは怒るだろうなぁ…」
( ω ) フラッ
プァーーーーーン
ド ン
おわり
(´・ω・`)嘘ンゴ 休んだら全部解決したンゴ
True End
気づいたら友達も出来てるで
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