ワイ「お、親ちゃん！　期待激しくしないで！」親「うるさいですね……」ﾜｸﾜｸﾜｸ

ワイ「あ、あぁ～ッ！」　バリバリバリーッ！（深夜まで勉強する音）

塾講師「はい、23時で今日の授業は終わり。お疲れさまでした」

ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」

数ヶ月前、念願の進学校に入学したのだが、『受験終わったばかりの若い男を野放しにすると堕落するのでは』
という懸念の声があり、結果、個人塾ちゃんが定期的にワイのホウカゴから授業をセコセコしてくれるようになった。しかし親ちゃんはなんだかワイのことがキタイみたいで、いつもいつも不愛想にアドバイスギトギトして、監視の目イタイイタイなのだった。

ワイ「トホホ……高校も厳しいのにホウカゴ個人塾はツライツライなんだから……あーあ、どうにかして親ちゃんの束縛ギュッギュッをやさしくて気持ちのいいものにしてもらえないかな～
ん？」

深夜なのに親ちゃんの部屋から明かりが漏れている。

親「よいしょ……よいしょ……」

ワイ（お、親ちゃんが、自分の部屋でスマートフォンを片手にベネッセ教材の注文をしている！？）

親「ふぅ……こんなものですかね……。頭良くなってもらえるように頑張らないと……」

ワイ「親ちゃーん！」　バターンッ！

親「ひゃあッ！？」

ワイ「お、親ちゃーん！　ツライよーッ！　親ちゃんは毎日ワイのために？？自尊心しこしこの束縛してたのにワイは勉強以外何も知らずに……ッ！
オエッ！オエッ！ 親ちゃんの膨れ上り期待胃が痛い！」

親「ど、ドサクサにまぎれて弱音を吐かないでください！」

ワイ「ご、ごめんね親ちゃん……！」

親「べ、別に、ホウカゴしこしこ勉強するくらい普通です……。それが学生のお仕事なんですから……。それに、私は親で、あんたの気持ちなんて関係ないから」