ワイ「ち、チノちゃん！肺への癌転移見落とさないで！」チノ「うるさいですね…」

ワイ「あ　ああー!」　シャウカッセン　ピカピカピカァーッ!

チノ「はい　今日の読影は終わり。　お疲れ様でした」

ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」

数週間前、念願のチノクリニックに就職したのだが、『ココアさんばかりに読影を任せるのはいかがなものか』
という懸念の声があり、結果、チノ先生が定期的に患者さんの胸部単純X線のフォローアップをしてくれるようになった。しかしチノちゃんはなんだか
読影のことがキライみたいで、いつもいつも不愛想にシャウカッセンチカチカして、見逃しガバンガバンなのだった。

ワイ「トホホ……チノ先生かしこいのにレントゲン読影はガバンガバンなんだから……あーあ、どうにかしてチノ先生の読影を見落としナシナシで、せめて前回と比較くらいしてくれないかなあ、ん？」

深夜なのにチノちゃんの部屋から明かりが漏れている。

チノ「よいしょ……よいしょ……」

ワイ（ち、チノ先生が、自分の部屋で昔のフィルムを使って読影の答え合わせ練習をしている！？）

チノ「ふぅ……こんなものですかね……。もっと正しい診断をできるように頑張らないと……」

ワイ「チノちゃーん！」　バターンッ！

チノ「ひゃあッ！？」