ワイ「ち、チノちゃん！あんまり子供部屋にひきこもらないで！」　チノ「うるさいですね……」ｶﾁｬｶﾁｬ

ワイ「あ、あぁ～ッ！」　カチャカチャカチャターンッ！

チノ「はい、今日のネトゲは終わり。お疲れ様ンゴなぁ。」

ワイ「うぅ…なんでこんな事に……」

数十年前、念願の女児が生まれたのだが、チノちゃんは発達障害なのではという疑いがあり、診断してもらったところ無事発達障害だと認められた。
その結果（元々だが）、チノちゃんは学校でいじめられ引きこもりになってしまった。

チノちゃんはなんだかパソコンのゲームにハマってしまったみたいで、いつもいつも不愛想に奇声をあげながらとモニターとにらめっこしてて、傍からみるとイタイイタイ状況なのだった。

ワイ「トホホ……チノちゃんもう50歳過ぎたのにリアルの事を話すと激高して殴り掛かってくるのイタイイタイなんだから……あーあ、どうにかしてチノちゃんに現実をやさしくて気持ちい表現で伝えられないかな～、ん？」

ふとTVを見ると深刻な声色でキャスターがニュースを伝えている。

キャスター「本日、引きこもりの男がスクールバスを待っていた児童らを次々と刃物で刺し…」

ワイ（！？）

キャスター「女子児童16人と大人2人の計18人が刺され、うち小学6年の女児1人と男性が死亡した。ほかに女児2人と40代女性1人が重傷。男は50代で…」

ワイ（チノちゃんと同じくらいの歳…）

キャスター「男は引きこもり傾向にあり…」

ワイ「………………ッ！？」

ワイ（チノちゃんと同じような境遇………いや、でもチノちゃんはやさしい子だ………あんな事はしない…………）

ワイ「チノちゃーん！」　バターンッ！

チノ「な、なに勝手に入ってるんですかこのジジイ！ 今対戦中だから失せてください！」

ワイ「く、くさっ………ふ、風呂入ろうよチノちゃん……！」

チノ「べ、別に、１ヶ月くらいお風呂入らなくても普通です……。ワイさんのせいで引きこもりになったんだから私は悪くないです。」

ワイ「で、でもチノちゃん……ワイもそろそろ80歳超えたしワイが死んだ後は年金も………あっ、や、やめて！　チノちゃんキーボードからおてて離して話聞いて！」

チノ「で、でもギルドの会議かあるから」

ワイ「だめ！なんの生産性もないことしちゃ！」

チノ「えっ、えっ？じゃあ…」

チノ「ウオーッ！　このクソジジイ！　うるせーんだよ殺してやる！」ドカバキ！

ワイ「ひゃあッ！」肋骨ボキッ

チノ「くっ、ふぅ……！全部お前のせいだッ！」

ワイ「チノちゃん……な、なんで……？」

チノ「それはですね……ワイさんがしっかり私を育てればヒキコモリのニートにならなかったからですよ！お前が私をアホとして産まなかったら全部上手くいってたんだ！」

ワイ「でも……ちゃんと色んな人に相談して………働きながら頑張ったのに………」

チノ「うるせぇ！お前なんか役に立たねぇんだからさっさと年金だけ渡せばいいんだ！寝たきりになったら介護なんかしないで殺してやるからな」

ワイ「う……うぅ……」

チノ「これに懲りたらもう生意気な口を聞かないでください！」

ワイ「…………」

ワイ「…………………」

TV「いや～やっぱりねぇ、引きこもりってのがよくないよ。親は親はどんな育てかたしたんだろうねぇ」

TV「死にたいなら一人で死ねって感じで」

TV「責任は誰かがとらなきゃダメだよ」

ワイ「…………………」

ワイ「このままではチノちゃんが無差別殺人を………」

ワイ「ワイが………育てかたを誤ったばかりに…………」

ワイ「責任……………」

ワイ「産んだ責任………とらなきゃ………」

その後、ワイはチノちゃんがドラゴンクエストXをやっているところに後ろから包丁で刺して殺したので結果オーライ！　終わり