ワイ「あ、 あぁ~ッ!」 ドピュドピュドピューッ!
ギレン「はい、今日の演説は終わり。お疲れさまでした」
ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」
数ヶ月前、念願の地球侵攻作戦を発動したのだが、 『ゲテモノ兵器ばかりジオンで開発部を野放しにすると皆戦死するのでは』
という懸念の声があり、結果、ギレンちゃんが定期的にジオン国国民の選民思想をシ〇シ〇してくれるようになった。しかしギレンちゃんはなんだか
戦略のことがキライみたいで、いつもいつも無愛想に欠陥兵器シ〇シ〇量産して、ジオン軍イタイイタイなのだった。
ワイ「トホホ……ギレンちゃん頭良いのに戦況はイタイイタイなんだから……あーあ、どうにかしてジオン軍の次期量産MSをたのもしくて格好良いものにしてもらえないかな~、ん?」
無人なのに3バンチコロニーから明かりが漏れている。
ギレン「よいしょ……よいしょ……」
ワイ(ギ、ギレンちゃんが、コロニーを疎開させてソーラ・レイを建造している!?)
ギレン「ふぅ……こんなものですかね……。もっと連邦艦隊に大打撃を与えられるように頑張らないと……」
ワイ「ギレンちゃーん!」 バターンッ!
ギレン「ひゃあッ!?」
ワイ「ギ、ギレンちゃーん! ごめんよーッ! ギレンちゃんは毎日ジオン公国のためにジオニズムしこしこの演説してたのにワイはそんなことも知らずに……ッ!
ハフッ!ハフッ! ギレンちゃんのヒトラーの尻尾いい匂い!」
ギレン「ど、ドサクサにまぎれてミノ粉を撒かないでください!」
ワイ「ご、ごめんねギレンちゃん……!」
ギレン「べ、別に、ジオニズムしこしこするくらい普通です……。それが私のお仕事なんですから……。それに、私は天才で、あまりにも連邦の民主制が軟弱だから」
ワイ「そ、そんなことないよ! ギレンちゃんのその気持ちだけでジオン国国民は十分選民思想が気持ちいいんだよ! あっ、そ、そうだ! デギンちゃんグレートデギン出して!
デギン「こ、こうですか?」
ギレン「そう! それじゃあ今から暗〇するからね! デギンちゃんのグレートデギンに発射するからね! ちゃんと受け止めてね!」
デギン「えっ、えっ?」
ギレン「ウオーッ! 父上! ゲルドルバに出すぞ!」ドピュドピュドピューッ!
デギン「ひゃあッ!」ビシャーッ
ソーラ・レイ「くっ、ふぅ……! す、すっごい太いのが出たぁーッ!」
デギン「ほんとうです……で、でもなんで……?」
ワイ「それはね……デギンちゃんの和平交渉が、ギレンに伝わったからだよ! デギンちゃんの国民を思いやる優しさがね!」
デギン「私のやさしさ……」
ワイ「そう! だから、ジオニックなんて、二の次なんだよ! 統合整備計画は、ジオニック社にやってもらうより、ツィマッド社にやってもらうのが一番速いんだよ!」
ギレン「つ、ツィマッドって……はわわ……あ、あの……もうちょっとだけ、野望に付き合ってもらってもいいですか?」
ワイ「もちろん!」
その後、ワイは一晩中土星エンジンのテストに爆散を続けて次の日の朝は起き上がれないほど負傷していた。
でもまぁ、その日以来、新型モビルスーツのコンペをするときギレンちゃんが耳元で「ツィマッドです」とつぶやいてくれるようになったので結果オーライ! 終わり