稀勢の里「ひ、平幕ちゃん！押さないで！」平幕力士「うるさいですね…」

稀勢の里「トホホ……平幕ちゃん昔は仲良かったのに金星配給はイタイイタイなんだから……
あーあ、立ち合いは強めで、あとは流れでしてもらえないかな～、ん？」

深夜なのに田子ノ浦部屋から明かりが漏れている。

高安「よいしょ……よいしょ……」

稀勢の里（た、高安ちゃんが、稽古でうまく負ける練習をしている！？）

高安「ふぅ……こんなものですかね……。もっと横綱が気持ち良く横綱続けてもらえるように頑張らないと……」

稀勢の里「高安ちゃーん！」　バターンッ！

高安「ひゃあッ！？」

稀勢の里「た、高安ちゃーん！　ごめんよーッ！　高安ちゃんが稽古中に手を抜いてるとも知らずに……ッ！
ハフッ！ハフッ！　高安ちゃんのいい体つき！」

高安「ど、ドサクサにまぎれて休場しないでください！」

稀勢の里「ご、ごめんね高安ちゃん……！」

高安「べ、別に金星頂戴するくらい普通です……。それが私のお仕事なんですから……。
それに、私は次期横綱で、稀勢の里さんがあんまりに強くないから」

稀勢の里「そ、そんなことないよ！　高安ちゃんのその気持ちだけでワイは十分日本人横綱を続けられるよ！
あっ、そ、そうだ！　高安ちゃん懸賞金出して！

高安「こ、こうですか？」

稀勢の里「そう！　それじゃあ今から稽古するからね！　高安ちゃんとやわらかあんこ型体型にカチ上げするからね！
ちゃんと受け止めてね！」

高安「えっ、えっ？」

稀勢の里「ウオーッ！　高安！　険しい表情の一同がいる土俵外に押し出すぞ！」ズザズザズザーッ！

高安「ひゃあッ！」派手に押し出されーッ

稀勢の里「くっ、ふぅ……！　す、すっごいいい取組ができたぁーッ！」

高安「ほんとうです……で、でもなんで……？」

稀勢の里「それはね……高安ちゃんの気持ちが、ワイに伝わったからだよ！
高安ちゃんの『金星配給横綱にはいつまでも横綱に君臨してほしい』という気持ちがね！」

高安「き、金星配給横綱……」

稀勢の里「そう！　だから、横綱なんて、二の次なんだよ！横綱は　、好きな力士と稽古してイタイイタイふりして休場するのが一番気持ちいいんだよ！」

高安「す、好きって……はわわ……あ、あの……もうちょっとだけ、稽古に付き合ってもらってもいいですか？」

稀勢の里「もちろん！」
その後、稀勢の里は一晩中高安ちゃんとの稽古を続けて次の日の朝に休場が発表された。
でもまぁ、その日以来、稽古するとき高安ちゃんが耳元で「好きです」とつぶやいてくれるようになったので結果オーライ！　終わり

スレタイの時点で草

お前勝負ナメてるやろ

稀勢の里休場
明日午前中に会見

らしい

場所前稀勢の里「今場所は優勝争いが最低条件」

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