留美子「……」(あ、あぁ~ッ!あたるがラムのこと好きって言ってる~!)ビキビキビキィ!
押井「はい、ビューティフルドリーマーの初号試写終わり。お疲れ様でした」
留美子「人間性の違いです」
一年前、念願のうる星やつらの初アニメ映画化は大ヒットしたのだが、『オンリーユーは長いTVアニメというだけで映画作品になっていなかったのでは』
という懸念の声があり、結果、押井が留美子のうる星やつらを利用して自分の作家性を出した第二作を撮ることになった。
しかし押井はなんだかラムのことがキライみたいで、いつもいつもしのぶのおかっぱにソワソワして、留美子イライラなのだった。
留美子「トホホ……テレビアニメは面白いのに今度の押井映画はイタイイタイなんだから……あーあ、どうにかして新作もやさしくて気持ちいものにしてもらえないかな~、ん?」
深夜なのにスタジオぴえろから明かりが漏れている。
スタッフ「よいしょ……よいしょ……」
押井(あ、アニメーターちゃんが、スタジオでものすごい量のノルマを相手にシ〇シ〇仕事をしている!?)
板野一郎「ふぅ……こんなものですかね……。もっと気持ち良くハリアーを飛ばせるように頑張らないと……」
押井「アニメーターちゃーん!」 バターンッ!
スタッフ「ひゃあッ!?」
押井「ア、アニメーターちゃーん! ごめんよーッ! スタジオは毎日ファンのためにテレビと並行して映画の作業もしてたのにワイはそんなことも知らずに……ッ!
ハフッ!ハフッ! 出崎統のエースをねらえ!の映画凄い!」
スタッフ「ど、ドサクサにまぎれて影響されないでください!」
押井「ご、ごめんね……!」
スタッフ「べ、別に、映画もテレビも並行してしこしこ作業するくらい普通です……。それが私のお仕事なんですから……。それに、私は下手で、あんまり上手いって言ってもらえないから」
押井「そ、そんなことないよ! スタッフちゃんたちと協力してこそいい作品になるんだなら! 宮さんみたいにワンマンじゃダメなんだよ!あっ、そ、そうだ! 板野さんデカい亀出して! 」
板野一郎「こ、こうですか?」
押井「そう!それじゃあ今から惑星ソラリスのオマージュするからね! タルコフスキーちゃんの映画リスペクトするからね! ちゃんと作画してね!」
スタッフ「えっ、えっ?」
押井「ウオーッ!! レオパルド1戦車!認識論!タイトルロゴは最後に出すぞ!」
スタッフ「ひゃあッ!」
押井「くっ、ふぅ……! す、すっごい濃いのが出たぁーッ!」
ファン「ほんとうです……で、でもなんで……?」
押井「それはね……ファンの人気が、制作会社に伝わったからだよ! ファンのうる星やつらへの熱狂がね!」
ファン「私たちの熱狂……」
押井「そう! だから、制作会社にとって内容なんて、二の次なんだよ! アニメ映画は、企画書通りにやらなくても、観客が入れば好きにやっていいんだよ!」
ファン「す、好きって……はわわ……あ、あの……もうちょっとだけ、押井監督の作家性に付き合ってみてもいいですか?」
押井「もちろん!」
その後、うる星やつらのチーフディレクターを降板した押井は一年間スタジオディーンで映画製作を続けてスタッフは庵野など耐えられず逃げ出すほど疲弊していた。
でもまぁ、その作品『天使のたまご』以来、押井は2年以上仕事を干されてテレビゲームばかりするようになり、スタジオに来なくなったので結果オーライ! 終わり
うる星出てこれが作られたんだから、作品としても幸せな事
ちょうど「ラムを好きだぞ」っていうあたりから
仮にネタが分かっても面白くなさそう
やったぜ。
いつもありがとう
それがアメリカ様でもまあまあ受けたんやし
ビューティフルドリーマーおもろいんか?
めちゃおもろい
もう少しライトやけど面白いで
劇パト見てないならそっちの方が好きかもしらん
押井が言ってたけど、初期は絵がアレなのとストーリー弄ってたせいか毎日ファンから脅迫状だの罵詈雑言が吹き込まれたテープだの届いてたらしいな
それを片付けることから仕事が始まったとか
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