西「あ、あぁ~ッ!」
ジョー「はい、今日の練習は終わり。お疲れ様でした」
西「うぅ……あ、ありがとうございました……」
数ヵ月前、念願の丹下拳闘クラブに入門したのだが、『厳しい減量中にマンモス西を野放しにするとウドンを食べにいくのでは』
という懸念の声があり、結果、ジョーが定期的にワイとスパーリングをしてくれるようになった。しかしジョーはなんだか
西のことがキライみたいで、いつもいつも不愛想にボディブローして、おなかイタイイタイなのだった。
西「トホホ……ジョー体重は軽いのにパンチはイタイイタイなんだから……あーあ、どうにかしてやさしくて美味しい食べ物で空腹を満たせないかな~、ん?」
深夜なのに道路にある屋台から明かりが漏れている。