アメリカ「あ、あぁ~ッ!」チャリンチャリン!
イギリス「はい、今日の課税は終わり。お疲れさまでした。」
アメリカ「うぅ……あ、ありがとうございました……」
1763年、念願のフレンチ・インディアン戦争に勝ったのだが、『戦費を賄うために植民地に課税すべきでは?』という懸念の声があり、結果、イギリスちゃんは砂糖や印紙などに税金を課すようになった。
しかしイギリスちゃんはまだまだお金が足りないみたいで、東インド会社にお茶の専売権まで与えて、アメリカはボストン茶会茶会なのだった。
アメリカ「トホホ……代表なくして課税はないはずなのに税金の徴収はイタイイタイなんだから……あーあ、どうにかしてイギリスちゃんの課税を低くて優しいものにしてもらえないかな~、ん?」
深夜なのにイギリスちゃんの議院から明かりが漏れている。
イギリス「よいしょ……よいしょ……」
アメリカ(い、イギリスちゃんが、茶会事件の報復としてボストン港を閉鎖しようとしている!?)
イギリス「ふぅ……こんなものですかね……。もっと植民地から税金を搾り取れるように頑張らないと……」
アメリカ「イギリスちゃーん!」バターンッ!
イギリス「ひゃあッ!?」
アメリカ「い、イギリスちゃーん! ごめんよーッ! イギリスちゃんはやっぱり本国のことしか考えてなかったのにワイはそんなことも知らずに……ッ!
ハフッ!ハフッ! 独立戦争を始めるから大陸会議でアメリカ独立宣言するね!」
イギリス「ど、ドサクサにまぎれて独立しようとしないでください!」
アメリカ「ご、ごめんねイギリスちゃん……!」
イギリス「べ、別に、独立を止めようとするのは普通です……。十三植民地も含めて大英帝国なんですから……。それに、私はまだ財政難で、植民地から税金を搾り取らなきゃいけないから」
アメリカ「そ、そんなことないよ! イギリスちゃんから自由になるのは当然の常識(コモン=センス)だから、その権利だけでワイは十分独立できるんだよ! あっ、そ、そうだ! フランスちゃん! サラトガの戦いでイギリスちゃんに勝ったからアメリカ側で参戦して!」
フランス「こ、こうですか?」
アメリカ「そう! それでスペインちゃんとオランダちゃんも参戦してくれるからね! ついでにロシアちゃんも武装中立同盟を締結してくれるからね! イギリスちゃんはちゃんと受け止めてね!」
イギリス「えっ、えっ?」
アメリカ「ウオーッ! イギリス! ヨークタウンの戦いで独立戦争に終止符を打つぞ!」ドクドク独立ーッ!
イギリス「ひゃあッ!」第一帝国崩壊ーッ
アメリカ「くっ、ふぅ……! ぱ、パリ条約でやっと独立できたぁーッ!」
イギリス「ほんとうです……で、でもなんで……?」
アメリカ「それはね……ヨーロッパの国際情勢が、ワイの味方をしたからだよ! イギリスちゃんも外交を大切にしようね!」
イギリス「外交の大切さ……」
アメリカ「そう! だから、イギリスちゃんはイギリスちゃんのために外交を展開すべきなんだよ! 他国の利益より、自国の利益が一番大切だからね!」
イギリス「が、外交って……はわわ……あ、あの……自国のためなら、何をしてもいいんですか?」
アメリカ「もちろん!」
その後、イギリスちゃんは清とアヘン戦争を起こしたり第一次世界大戦で三枚舌外交を展開したりした。
でもまぁ、第二次世界大戦以後、大英帝国は崩壊したから結果オーライ! 終わり
ワイは嫌いじゃない
アメリカ「うるさいですね…」
ぐう畜
アメリカ「うるさいですね・・・」
メキシコ「あ、あぁ~ッ!」(米墨戦争開戦)
アメリカ「はい、大規模抵抗は終わり。お疲れさまでした」(ブエナ・ビスタの戦い)
メキシコ「うぅ……あ、ありがとうございました……」
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