53年ぶりのV奪回を果たしたパワフルズの矢部明雄外野手(32)がパワフルスポーツに手記を寄せた。今季は外野手としてリーグトップの36盗塁(18盗塁死)を挙げるなど、
本人だけが認める大黒柱として優勝の立役者となった。
17年シーズン中の暴行トラブル、主砲パワプロとの関係性など…。今だから話せる秘話を明かしてくれた。
初めての優勝を経験できて、今はうれしさで胸がいっぱいでやんす。
プロ入りから14年。長かった気もするでやんすけど、本当に最高の気分でやんす。
32歳になった今季、体のケアにはこれまで以上に気を遣ったでやんす。
首と腰の痛みを緩和するために5種類以上の枕を使い、妻(初美)の協力で消化に良い食事を取るようにしたでやんす。
それでも膝の違和感で1度、出場選手登録を抹消されたでやんすが、フォームを改善し、シーズン最後まで戦い抜くことができたでやんす。
その時に気になったのは、一緒に練習した若手のことでやんす。
いいものを持っているのに、プロの壁の前に小さくなっている選手がいるでやんす。
いかに監督に気に入られるか。その方法をチームの未来を担っていく若手に伝えたでやんす。
そういう意味で、今季はパワプロ君との関係性も深まったと感じるでやんす。今年からはパワプロ君が読んでる本をオイラも大量に受け取ったでやんす。
そうしたら凄く体の動きが良くなったでやんす。ありがたいことでやんす。
オイラは一昨年、あかつき大病院で人を殴って球団にマイナスのイメージを付けてしまったでやんす。
逮捕され死刑求刑をされたけど、相手が五十嵐権三だからって理由で逆転無罪を勝ち取ったでやんす。
それでも野球をできる環境をいただけた、オイラは自分のことを一度死んだ人間だと思っているでやんす。
消える過去ではないけど、もう一度はい上がる。あれで「終わったな」と言われたくなかったでやんす。
周りが認めてくれるか分からないけど、まず野球人として野球の成績で見返す。迷惑をかけた分、パワフルズのために頑張る気持ちでやってきたでやんす。
最後になりますが、まず今年、日本一に貢献する自分の姿を見てほしいでやんす。
まずは目の前のCS、チーム一丸となって戦っていくでやんすよ。
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