彡(ﾟ)(ﾟ)「はあ…彼女ができないンゴ…」

彡(ﾟ)(ﾟ)「トッモはみんなデートにでかけてしもたし…暇ンゴねえ…」

彡(ﾟ)(ﾟ)「ラノベでも読んで時間潰そうかね…」

彡(ﾟ)(ﾟ)「ん？」

『情欲をいだいて女を見る者は、心の中ですでに姦淫をしたのである。』

彡(ﾟ)(ﾟ)「なんかやけに難しい文やな…あ、聖書の引用なんか…」

彡(ﾟ)(ﾟ)「…」

彡(ﾟ)(ﾟ)「待てよ…この考えでいけばワイでも童貞を卒業できるんちゃうか…？」

彡(ﾟ)(ﾟ)「道行く可愛い女の子を見ながらえ〇ちしたいとか考えればすでにせっくすは終わってるってことちゃうんか…？」

彡(^)(^)「きっとそうやろ！やったで、これでワイも童貞卒業や！」

彡(^)(^)「この発見を原住民のやつにも教えてやろ！」

彡(^)(^)「ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶ-」

（´・ω・｀）「…やきうのお兄ちゃん…」

（´・ω・｀）「頼むからそれをキリスト教の皆さんの前で言わないでよ…」

彡(ﾟ)(ﾟ)「なんでや？」

（´・ω・｀）「きみの解釈がごくごく表面的なものだからさ！」

彡(ﾟ)(ﾟ)「ひょうめんてき…？」

（´・ω・｀）「この言葉が伝えたいのは姦淫の罪は行動によって発生する罪ではなく心の中で発生する罪であるということなんだ。」

（´・ω・｀）「自分の良心に従って他人の結婚生活、さらには他者そのものをえ〇ちな目で見たりせず尊重しないといけないといっているんだね。」

彡(ﾟ)(ﾟ)「はえー」

（´・ω・｀）「キリスト教の前身であるユダヤ教も姦淫を罪としていたんだ。でもそれは婚姻女性を夫の所有物とする考えに基づいていた。」

（´・ω・｀）「この男性中心の考えから脱するため、男女問わず自分の良心に従うことが大切だと説いたんだね。」

彡(ﾟ)(ﾟ)「ほえー」

（´・ω・｀）「…」

（´・ω・｀）「なんか君が誤解しそうな聖書の言葉があるからそれも紹介するね…」

『だれかがあなたの右の頬を打つなら、ほかの頬も向けてやりなさい』

（´・ω・｀）「この言葉、君は納得できないんじゃないかな？」

彡(ﾟ)(ﾟ)「当然や！打たれたら打つ！目には目を！歯には歯を！やで！」

（´・ω・｀）「ハンムラビ法典の一説だね。実はその言葉も復讐を容認しているわけではなく、復讐するとしても同程度の復讐しかしてはならないというむしろ戒めの言葉なんだ。」

（´・ω・｀）「ただ、キリスト教は復讐を一切禁止して、復讐の権利を放棄することで悪を克服することができると説いているんだ。」

（´・ω・｀）「殴られても殴り返そうとせずむしろもう一発殴られてもかまわないといった心意気で相手を許す、それが善だと言っているんだね。」

彡(ﾟ)(ﾟ)「ワイは一生善になれそうもないわ…」

（´・ω・｀）「まあゆっくり変えていけばいいさ。でもそういった寛容さを持つことが彼女をつくる第一歩かもしれないね」

彡(ﾟ)(ﾟ)「…」

（´・ω・｀）「聖書にはこんな言葉もあるんだ。」

『憤ったままで、日が暮れるようであってはならない』

（´・ω・｀）「これは決して怒るなという意味ではなく夜までその怒りを持ち越すなという意味なんだ。」

（´・ω・｀）「その真意は解釈がわかれる部分もあると思うんだけど、ぼくはイライラしたら余計なことは考えずさっさと寝てしまえっていうことなんじゃないかと思うんだ。」

（´・ω・｀）「喧嘩しても一晩寝て翌朝冷静になってみたら見えてくるものもあるんじゃないかな」

（´・ω・｀）「やきうの兄ちゃんもすぐ怒らない寛容さとイライラしたら冷静になろうとする姿勢を身に付けてみたらどうかな？」

彡(ﾟ)(ﾟ)「せ、せやな…」

彡(ﾟ)(ﾟ)　(ワイにそんなことできる気せえへん…)

彡(ﾟ)(ﾟ)　(どうすりゃええんやろ…)

ふゅーうぃーくすれいたぁ

（´・ω・｀）「ん？電話だ」

彡(^)(^)「お、原住民か？とうとうワイにも彼女ができたで！美奈子っていうんやがな、えらいかわいくてなあ！原住民に紹介したいから今からワイの家来てくれや！」

（´・ω・｀）「ほんと？！じゃあせっかくだしお邪魔させてもらうよ」

（´・ω・｀）(やきうのお兄ちゃんの彼女かあ…いったいどんな人なんだろ…)

～やきう宅～

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
ｶﾞﾁｬ

彡(^)(^)「お、きたか！今お茶入れるからそこで美奈子と待っててくれや！」

（´・ω・｀）「うん、わかった」

（´・ω・｀）「…」

（´・ω・｀）「ね、ねえやきうのお兄ちゃん…？」

彡(^)(^)「ん？なんや？美奈子は可愛いやろ？スタイルもいいしなあ」

（´・ω・｀）「なんで椅子にラブドールが座ってるの…？」