彡(゚)(゚)「あー、暇やなあ。」
彡(゚)(゚)「せや!シコったろ!」
シコシコシコシコ
……───
彡(-)(-)「 ふう、やっぱ朝は気持ちええな。」
彡(-)(-)「 ふう、やっぱ朝は気持ちええな。」
彡(゚)(゚)「暇やからテレビでも見るやで。」ポチー
…
(´・ω・`)『人は長い間喋らないことで精神に異常をきたし…』
彡(゚)(゚)「喋る…か。そういえばワイもここ数年誰とも話してないで…。」
彡(゚)(゚)「ワイの精神大丈夫かいな。ちょっと不安になってきたで…。」
彡(^)(^)「せや!ワイのザー○ンと喋ったろ!暇つぶしできるし喋れるし一石二鳥や!」
彡(^)(^)「早速やけどよろしくニキーwww」
~○「よろしくやで!」
彡(゚)(゚)
彡(゚)(゚)「ワイの精神は既に蝕まれとったみたいや。」
~○「何言うとんねん。至って正常や。」
~○「で、用は何や。何を教えて欲しいんや?」
彡(゚)(゚)「なんや、何か教えてくれるんか?」
~○「何でもええで。ワイは物知りやからな。」
彡(゚)(゚)「うーん、イマイチ思いつかんわ。」
~○「じゃあ国旗について教えたろか?」
彡(゚)(゚)「国旗…興味無いけど、まあ頼むわ。」
【Episode 01】~国旗について~
~○「まずは国旗とは何か、について。」
~○「国旗って何や?」
彡(゚)(゚)「日の丸とか星条旗とか…?」
~○「せやな。日本の日の丸、アメリカの星条旗のように、国旗というものはその国を表す旗の事を指すんや。」
~○「その起源は三千年前にまで遡る。当時は戦場や儀式で使われとったのが、近世になって国や民族を象徴するシンボルに発展したんや。」
~○「日本でも源氏や平家を初めとする武士たちが旗を使ってたで。」
彡(゚)(゚)「赤旗白旗やな。」
~○「そして現在では、ほぼ全てと言っていい国と地域が何かしらの旗を象徴としてるで。」
~○「また、国旗にはその色一つ一つに由来があって、それが例えば建国の歴史に繋がってたりするんや。すなわち『国旗の裏に史実有り。』やな。」
彡(゚)(゚)「その格言、今作ったやろ。」
~○「国旗は国のシンボル。国が滅ぶまで受け継がれて行くんや。その国旗から歴史を紐解くのもなかなか面白いで。」
【Episode 02】~旗の形と各部名称~
~○「さて、国旗を知るための基礎知識や。」
~○「始めは国旗の形から。」
~○「基本、国旗は横長や。そしてこの縦横の比率も国によって違ってくるで。」
~○「まず、日本などは縦横2:3。これは88ヶ国が採用している、言わば縦横比率のスタンダードやな。」
~○「次に多いのがイギリスなどの1:2。結構横長なんや。」
~○「他にはドイツなどの3:5やアメリカなどの11:19。カタールに至っては11:28の超横長旗や。」
~○「さっき、国旗は横長って言ったけど勿論例外もある。スイスやバチカンは1:1の正方形。そしてネパールは複合三角旗で、もはや四角じゃないで。」
~○「まずは模様関係無く、星条旗の上部。これは『ヘッド』と言う。そして下部。『フット』と呼ばれている。」
彡(゚)(゚)「そのまんまやな。」
~○「次は左側、旗竿に近いほうやな。これは『ホイスト』と言う。そして右側、旗尾側は『フライ』という名称や。」
~○「そして星条旗の青い部分。左上の四角やな。これは風上矩刑、『カントン』と呼ばれている。」
~○「だいたいこんな感じやで。分かったか?」
彡(゚)(゚)「微妙やな…。」
【Episode 03】~旗の構造デザイン~
~○「国旗というものは構造や配色などによってそれぞれ分類する事が出来るんや。」
彡(゚)(゚)「ばってんと十字のグループと、それ以外…?」
~○「うんうん、その通りや!厳密に言うと、『十字旗』グループそして『分割旗』グループの2つや。」
~○「勿論日の丸のようにこれに属さない旗も沢山あるで。それは後で紹介するで!」
~○「まずは『十字旗』から。十字にも違いが有るんやが…分かるか?」
彡(゚)(゚)「斜め 正面 若干左ズレ この3つなんか?」
~○「せや!分かりにくいから箇条書きで説明するで。」
『十字旗』
・十字旗…最もスタンダードな十字。
・スカンジナビア十字旗…北欧で見られる種類の十字。若干ズレている。
・サルタイヤー旗…斜めの十字が特徴。
使用国
・十字…イングランド、ジョージア他
・スカ…スウェーデン、フィンランド他
・サル…スコットランド、ジャマイカ他
~○「現在、国旗には使用されてないが『鉤十字』『ケルト十字』なんてのもあったりする。」
彡(゚)(゚)「鉤十字はナチスで有名やな。」
~○「次は『分割旗』。種類が多くて大変や。」
『分割旗』
・縦─2分割旗、3分割旗
・横─2分割旗、3分割旗
・斜─2分割旗、3分割旗
・パネル3分割旗
・4分割旗
使用国
・縦2…マルタ、バーレーン他
・縦3…フランス、メキシコ他
・横2…ポーランド、インドネシア他
・横3…オランダ、エジプト他
・斜2…ブータン、パプアニューギニア他
・斜3…タンザニア、ナミビア他
・パネル…マダガスカル、ベナン他
・4…パナマ
~○「名前で構造は察してな。(威圧)」
『円刑旗』
・円を中心とする旗(日本、パラオ他)
『三角旗』
・ホイストが三角に分割されている旗(チェコ、フィリピン他)
『カントン旗』
・カントンが用いられている旗(アメリカ、チリ他)
『台形旗』
・ホイストが台形に分割されている旗(クウェート他)
『菱形旗』
・菱形が用いられている旗(ブラジル他)
『パイル旗』
・ペナントのような三角形が用いられている旗(エリトリア他)
『ボーダー旗』
・回←こんな感じ(モルディブ他)
『その他、構造区分無し』
・図形的に分割などがなされていないもの(サウジアラビア、キプロス他)
~○「はぁー。疲れたンゴ…。」
彡(゚)(゚)「…ゴッゴゴゴ」
【Episode04】~旗の配色デザイン~
~○「さっきは構造で区分したけど、あれには欠点があるんや。」
彡(゚)(゚)「民族や地域など地理的な要素も含めた区分がしづらい…みたいな?」
~○「何で先言うんやハゲ(その通りや!)」
~○「てことで、配色で区分したほうが頭に入って来やすいんや。」
~○「まずはこの画像を見てくれ。」
彡(゚)(゚)「ほーん。これは分かりやすいな。」
~○「明らかに浮いてる旗があるな?これはイスラエルの国旗や。その他はアラブ諸国の旗やな。」
彡(゚)(゚)「なるほど。しかし、アラブ諸国はなんで同じような色ばっかり使うんや?」
~○「ええ質問や!“赤・黒・緑・白”、この四色は1916年、オスマン帝国に抵抗するアラブ人が自分たちの軍旗に使ったのが始まりで、それが現代まで受け継がれてきたものなんや。『汎アラブ色』と言われているやで!」
彡(゚)(゚)「なるほど、イスラエルはユダヤ教やから関係無いんか。」
~○「汎アラブ色の他にも“赤・白・青”の『汎スラブ色』や“赤・黄・緑または黒”の『汎アフリカ色』などがあるで!」
彡(゚)(゚)「やっぱり例外もあるんか?」
~○「当たり前や!今から詳しく説明するで!」
『汎アフリカ色』“赤・黄・緑または黒”
1798年のエチオピア国旗を元とする。
・使用国
エチオピア、ガーナ、マリ、ギニア、セネガル、カメルーン他アフリカ諸国
★注意
○汎アフリカ色以外の色を基調としているアフリカ諸国
・ソマリア、リベリア、コンゴ民主共和国他
○赤・黄・緑を使用している非アフリカ諸国
・リトアニア、ミャンマー、ボリビア他
彡(゚)(゚)「結構例外多いンゴね…」
~○「難しいところやな…」
【Episode05】~モチーフ~
~○「次は国旗に用いられているモチーフを見てみるやで。」
彡(゚)(゚)「モチーフって何や?」
~○「モチーフとは、国の象徴となる記号や絵などの事や。」
~○「例えば、日の丸。このモチーフとは何や?」
彡(゚)(゚)「太陽ンゴね。」
~○「せや。他にも、太陽をモチーフとしている国は沢山あるで。」
『太陽』~民族の独立、自由、希望~
・使用国…日本、アルゼンチン、ウルグアイ、バングラデシュ他
彡(゚)(゚)「使用国に共通点は無いみたいやな。」
~○「次は月と星や。太陽と違って、月は共通点が見られるやで。」
彡(゚)(゚)「何かしらのシンボルなんやろな。」
~○「まあ例外も有るが、月と星はイスラム教のシンボルとして用いられてるんや。やからイスラム教の国は月と星を国旗に入れることが多いんやな。」
~○「そして重要なのは、『汎アラブ色を用いていない国が月と星を使用する事が多い』んや。」
彡(゚)(゚)「アラブ諸国じゃない国がイスラム教を表すのに月と星はうってつけやったんやな。」
『月と星』~イスラム教のシンボル~
使用国…トルコ、マレーシア、パキスタン他
~○「次は星や!中でも『赤地に星』やな。これも共通点が見られるやで。まあ例外も多いがな。」
彡(゚)(゚)「宗教では無さそうやな。」
~○「ある意味宗教やけどな。」
彡(゚)(゚)「共産主義か。」
~○「何で分かんねん!」
『赤地に星』~共産主義~
・使用国…中華人民共和国、北朝鮮、ベトナム他
~○「次は南十字星や!南十字星とは南半球で見られる星座のことや。すなわち、使用国は…」
彡(゚)(゚)「南半球に位置する国か。」
~○「正解!」
『南十字星』~南半球~
・使用国…オーストラリア、ニュージーランド他
~○「次は国章や。国章とは、 国家を象徴する紋章や徽章のこと。 国旗よりもデザインが複雑やから、その国の風土、歴史、文化などが象徴的に表現され、その国を理解する上で国旗よりも多くの情報を読み取ることができるんや。」
彡(゚)(゚)「優れものやな。」
『国章』~その国独自のモチーフ~
・使用国…スペイン、メキシコ、フィジー他
~○「そして国章ではないが国を表すデザインを使っている国もある。」
~○「例えば、イスラエル。この真ん中の星はダビデの星と言って、ユダヤ教のシンボルなんや。」
~○「そして最後はユニオンジャックや!」
彡(゚)(゚)「イギリスの国旗の事やな。」
~○「オーストラリアの国旗見てみ。カントンにユニオンジャックが描かれてるやろ?」
彡(゚)(゚)「元々イギリスの植民地の国が付けてるんか?」
~○「全部では無いが、まあだいたいそうやな。中でもオセアニア諸国が殆どや。」
『カントンにユニオンジャック』~イギリスと何らかの関わりがある~
・使用国…オーストラリア、ニュージーランド、フィジー他
~○「これでモチーフはだいたい説明したで!」
彡(゚)(゚)「ひと目見てどこの国か分かるのはええな。」
~○「まずは上ふたつを見ていくやで。左がインドネシア。右はモナコの国旗や。」
~○「その違いは『縦横の比率』や。インドネシアは2:3。モナコは4:5やで。」
~○「やけど、国連などの会議では比率が2:3に統一される事が多いから全く区別がつかんのやで。」
彡(゚)(゚)「それは面倒やな。」
~○「そして下ふたつ。左はルーマニア、右はチャドの国旗や。」
彡(゚)(゚)「これも比率か?」
~○「どちらも2:3やで。」
彡(゚)(゚)「どう収拾つけんねん…。」
~○「元々ルーマニアは国章を付けとったけど、ソ連崩壊に伴ってそれを外したんやな。それで偶然チャドとカブった訳や。」
~○「そして、厳密にはルーマニアのほうが青色がほんの少し明るいらしいで。」
彡(゚)(゚)「知らんがな…。」
~○「ところがどっこい同じ国なんや。」
彡(゚)(゚)「下手な嘘はつかんほうがええで。」
~○「何で嘘つかなあかんねん!これはパラグアイの国旗や。表と裏の模様が異なるリバーシブル国旗として有名やな。」
彡(゚)(゚)「何やそれ。やパ糞!」
~○「何でや!パリーグ関係ないやろ!」
~○「さて、この21世紀においても興味深い国旗が沢山あったと思うんやけども、時代を遡ってみたらこれまた面白い国旗が沢山あったんや!早速紹介していくで!」
~○「まずはこれ!」
彡(゚)(゚)「ヒエッ…。これは助からんやろなあ。」
~○「次はこれ!」
彡(゚)(゚)「?何か地味やな。これの何がおもろいねん。」
~○「これ、実は幕末に作られた日本国旗なんや。」
彡(゚)(゚)「ファッ!?日本は昔から日の丸やったんちゃうんか?」
彡(゚)(゚)「もしこの旗が国旗として制定されとったら、日の丸弁当も無かったかもしれんのか!」
~○「危うく海苔弁になるところやったな。」
彡(゚)(゚)「はえー。国旗にはそんな逸話があったんやな。勉強になりましたやで。」
~○「そしてこの旗には秘密があってな…」
~○「観光地のパネルみたいに、黒丸のところに穴が開いてて、頭を入れる事ができるんや!」
~○「記念写真撮ってくか?」
彡(゚)(゚)「別にええけど、一体何の記念やねん。」
~○「そら勿論国旗について勉強しました記念やろが!」
~○「ワイももう寿命やし、ワイが教えた人はアンタが最初で最後や。記念写真を撮ったら一生忘れる事は無いやろ?」
彡(:)(:)「グスン…」
~○「泣いとんねん!最後くらい笑おうや!」
……───
~○「じゃあ撮るで!」
ジー…パシャッ