ワイ「あ、あぁ~ッ!」キキーッ!ドーン!!ドサッ!!
おばあちゃん「はい、ワイ君の人生は終わり。お疲れさまでした」
ワイ「うぅ…あ、ありがとうございました…」
4年前、深夜に国道を走っていたのだが、「他に車もいないし飛ばしちゃえ」と言う悪魔の声があり、
結果、60㎞の道路を70㎞で走ったのであった。
しかしおばあちゃんは車の速度感が掴めておらず、いつもいつも国道で轢かれおばあちゃん遺体遺体なのだった。
ワイ「トホホ…おばあちゃん渡りきれないのに出てくるんだから…あーあ、どうにかして無罪にならないかな~、ん?」
検察の事務所から自分の名前が聞こえる。
検事「よいしょ……よいしょ……」ペラペラ
ワイ「(け、検事ちゃんが、警察署での調書を読み返してる!?)」
検事「ふぅ……こんなものですかね……。示談はしてるの?遺族の方に納得してもらえるように頑張らないと……」
ワイ「検事ちゃーん!」バターンッ!
検事「ひゃあッ!?」
ワイ「け、検事ちゃん!ごめんよーッ!検事ちゃんはワイを不起訴にしてくれようとしてるのにワイはそんな事も知らずに……ッ!ハフッ!ハフッ!うぅう…!」
検事ちゃん「ど、ドサクサにまぎれて号泣しないでください!」
ワイ「ご、ごめんね検事ちゃん……!」
検事「べ、別に、不起訴にするくらい普通です……。それが私のお仕事なんですから……。それに、私はしっかり真実を見極めたつもりです」
ワイ「そ、そんなことないよ!検事ちゃんのその気持ちだけでワイは十分気持ちいいんだよ!あっ、そ、そうだ!検事ちゃんお手て出して!」
検事「こ、こうですか?」
ワイ「そう!それじゃあ今から示談するね!遺族ちゃんのお財布に2250万振り込むからね!ちゃんと口座確認してね!!」
遺族「えっ、えっ?」
保険屋「ウオーッ! 遺族! 口座に振り込むぞ!」チャリチャリチャリーン
遺族「ひゃあっ!」ガッポリ
ワイ「くっ、ふぅ……! す、すっごい保険料出たぁーッ!」
遺族「ほんとうです……で、でもなんで……?」
ワイ「それはね……自賠責が死亡時3000万まで保証してくれるからだよ!自賠責の他人を思いやる優しさがね!」
遺族「自賠責のやさしさ……」
ワイ「そう!だから、自分の保険なんて。二の次だよ!示談交渉は、保険屋さんに頼むのが一番いいんだよ!」
遺族「ほ、保険屋さんって……はわわ…あ、あの…もうちょっとだけ、値段上がりませんか?」
保険屋「無理だよ!欲しいなら裁判ね!」
その後、ワイは不起訴で日常生活に戻れていた。結果オーライ! 終わり