ワイ「あ、あぁ~ッ!」 ゴゴゴゴーーー!ドーン!
チノ「はい、今日の隕石落としは終わり。ココアさん、よくフィフスの核ノズルを守ってくれました。お疲れさまでした。帰艦するぞ。」
ワイ「うぅ……情けない。チノちゃんにやられるのを見ているだけだった……このフィフスを、地球に落ちるのを阻止できなかったとは」
この2年間、全部のコロニーを調査したのだが、『地球連邦政府は地球から宇宙を支配している。これを嫌っているラビットハウサーは山ほどいる。』
という懸念の声があり、結果、チノちゃんが定期的にスペースノイドを保護してくれるようになった。しかしチノちゃんはなんだか
地球にあるスタバのことがキライみたいで、いつもいつも不愛想に隕石落としして、地球サムイサムイなのだった。
ワイ「トホホ……チノちゃん可愛いのに隕石落としはサムイサムイなんだから……
あーあ、どうにかしてチノちゃんの隕石落としをやめにしてもらえないかな~、ん?」
深夜なのにロンデニオンの会議室から明かりが漏れている。
チノ「よいしょ……よいしょ……」
ワイ(ち、チノちゃんが、地球高官からアクシズを買い取ろうとしている!?)
チノ「ふぅ……こんなものですかね……。地球が持たん時が来ているのだ。頑張らないと……行け、アクシズ。忌まわしい記憶と共に。」
ワイ「チノちゃーん!」 バターンッ!
チノ「ひゃあッ!?」
ワイ「チ、チノちゃーん! ごめんよーッ! チノちゃんは毎日地球のために隕石落とししてたのにワイはそんなことも知らずに……ッ!
ハフッ!ハフッ! 次の攻撃で、アクシズのノズルを破壊し、アクシズそのものも破壊する!」
チノ「ど、ドサクサにまぎれてアクシズを破壊しないでください!」
ワイ「ご、ごめんねチノちゃん……!」
チノ「べ、別に、地球を寒冷化させるなんて普通です……。地球上に残った人類などは、地上の蚤なんですから……。今計算してみましたが、
アクシズの後部は地球の引力に引かれて落ちます。ワイさんたちの頑張りすぎです」
ワイ「そ、そんなことないよ! 世直しのこと知らないんだね! あっ、そ、そうだ! チノちゃんサイコフレームだして! 」
チノ「こ、こうですか?」
ワイ「そう! それじゃあ今から! アクシズ押し返すからね! たかが石ころひとつ!」
チノ「えっ、えっ?」
ワイ「ウオーッ! νガンダムは伊達じゃない!」
チノ「ひゃあッ!」ビシャーッ
ワイ「くっ、ふぅ……! アクシズ押し返したぁーッ!」
チノ「ほんとうです……で、でもなんで……?」
ワイ「それはね……みんなの気持ちが、サイコフレームを通じて共鳴したからだよ!」
「アクシズ、進路変更確実。地球から離れます」
その日以来、地球に質量兵器を落とそうとする連中はいなくなったので結果オーライ! 終わり