コナン「ねえ。この人、本当に非童貞なのかなぁ？」ワイ「……っ！」

蘭「ちょ、ちょっとコナンくんっ！　何を言い出すの！？」
コナン「ねえワイさん。本当は童貞なんじゃない？」
蘭「もう、そんなわけないでしょう？　ワイさんはもう24歳なんだから、童貞なわけないじゃない」
蘭「ごめんなさい。コナンくんが失礼なことを聞いてしまって……」
ワイ「いえ、気にしてませんから。アハハ」
小五郎「ったく。坊さんじゃあるめえし、成人した童貞がいるわけねえだろうが」
ワイ「想像力がたくましいですね」
蘭「はい、好奇心も旺盛で……。コナンくん、変なこと言っちゃダメでしょう？」
コナン「えへへ。ごめんなさーい」

コナン（いや、奴は間違いなく童貞だ……。こうなったら、おっちゃんたちにヒントを与えて気づかせるしかねーか）

コナン「よっと……あれれぇ～？　おかしいぞぉ～？」
小五郎「なんだ？」
コナン「見てよ！　ワイさんの頭頂部！　髪の毛が薄くなってるでしょ？」
ワイ「……！！！」
蘭「た、たしかに……」
コナン「頭頂部が薄くなってる人が、女の人とセ〇クスできるのかなぁ」
目暮「ワイさん。これはいったい、どういうことですかな？」

高木「もしかして……ワイさんは童貞なんじゃ……？」
ワイ「そ、そんなわけないでしょう！　ねえボク、どうして髪の毛が薄いと女の人とセ〇クスできないことになるんだい？」
コナン「だって、ハゲはかっこわるいもの！」
ワイ「ハゲじゃないよ。まだ髪の毛はあるじゃないか」
目暮「その薄毛を見る限り、『ハゲ』と呼ばれるようになるまで、あまり猶予は無いように思えますが」
ワイ「……！」
蘭「たしかに髪の毛が少ない人にはときめかないって、クラスのみんなが言ってたような……」
コナン「でしょー？」
目暮「蘭くん！　それは本当かね！」
蘭「はい……好みはあると思いますけど、ハゲが好きだって人には会ったことないです」
小五郎「おいアンタ。本当に非童貞なんだろうな」
ワイ「あ、あたりまえでしょう！　この歳で童貞だなんて、考えただけでゾッとします」
コナン（まだ認めねえか……よーし……）
コナン「あと、さっきから気になってたんだけど……俺さん、ちょっと太り過ぎなんじゃない？」
俺「ぐっ……！」
高木「た、たしかに……」
目暮「失礼ですが、あなたの体重を教えていただけませんか？」

ワイ「……答える義務がありますか？」
高木「教えていただけないんですか？」
ワイ「プライバシーでしょう。答えたくありません」
コナン「ワイさんの身長って170cmくらいあるよね。平均的なウエストサイズは80cmぐらいだと思うけど……」
コナン「そのお腹周り、どう見ても80以上あるんじゃない？」
ワイ「……」

コナン「ねえ、蘭姉ちゃん。太ってる男の人ってでどうかなぁ。セ〇クスしたいと思う？」
蘭「そ、それは…………ごめんなさい」
小五郎「どうも怪しくなってきたな」
目暮「ワイさん。一度署まで来ていただいて、詳しい話はそこで――」
ワイ「ま、待ってください！　世の中にはいろんな性癖の人がいるでしょう。こんなデブが好きな人だっている！」
高木「たしかに、そういうマニアックな人もいますけど……」
コナン（それなら……！）

ﾊﾞｯ
ワイ「あ！　スマホが！　返してくれ！」
小五郎「コラ！　坊主！　なにしてやがる！」
コナン「うわ～！　ワイさんのスマホのすごいねー！　ほら見てよ！　壁紙が可愛い女の子の絵になってる！」
目暮「なにぃ！？　コナンくん、ちょっと見せてくれるかい？」
コナン「うん！」
ワイ「ちょ」

目暮「これは……アニメのキャラクターのようだが」
コナン「ひょっとして、ワイさんってアニメオタクなんじゃない？」
俺「……！」

蘭「そんな……！　24歳で薄毛デブのアニメオタク……！？」
高木「本物のゴミじゃないか！」

高木「目暮警部」
目暮「うむ。……ワイさん、やはり署で詳しい話を聞く必要がありそうですな」
ワイ「あ、アニメオタクだからなんです！　今時、珍しくも無い！」
コナン「たしか、女性が付き合いたくない男の趣味のランキングに『アニメ』が入ってたよね」
小五郎「いい年してアニメ観てる野郎に、女がなびくわきゃねえからな」
ワイ「さ、さっきから何なんだ！　ああそうだよ！　モテないのは事実だ！　彼女だっていない！」
目暮「ご自分が童貞だとお認めになった。そう取って構いませんか？」
ワイ「いや、童貞じゃない！　童貞卒業は、恋人がいなけりゃできないわけじゃない！　そうだろ！」
高木「そ、それじゃあ、まさか……！　風俗で……！？」
ワイ「そうだよ！　風俗で童貞を捨てたんだ！　どうだ、これで納得しただろう！」

コナン（野郎……粘りやがる……！　こうなったら仕方ねえ、やりたくはなかったが……お前の本性、暴いてやるよ……！）
コナン「ねえっ、目暮警部！　そのスマホの壁紙のキャラクター、何か気にならない？」
目暮「んー？　可愛い女の子の絵……というぐらいしか思いつかんが」
高木「コナンくん、このキャラクターの何が気になるんだい？」
コナン「その女の子……本当は、女装した男の子なんじゃない？」
ワイ「……！！！」

コナン「ねえ高木刑事。そのスマホに入ってる画像を見てみたら？」
ワイ「やめてくれ！」
高木「こ、これは……！」
目暮「男性器の生えた女の子の画像がたくさん出てくるじゃないか！」
蘭「……！」
コナン「俺さん、さっき『風俗で童貞を捨てた』って言ってたよね。それってつまり、成人女性に欲情するってことでしょう？」
コナン「でもおかしいよね。どうしてスマホの画像は女装ショタの写真ばっかなんだろう……」
ワイ「……！」
コナン「ねえ、どうして？」

高木「幼い男の子にしか欲情できないなら、風俗で童貞を捨てたという話の信憑性も……！」
目暮「ワイさん。このスマホに入っている画像データについて説明してもらえませんか」
ワイ「……そ、それは……」
コナン（よーし、もうひと押し……！）

コナン「あれれぇ～？　ねえワイさん。どうして勃起してるの？」
ワイ「うっ……！」
小五郎「なにぃ！？　ぼ、勃起してやがるのか！？」
高木「あぁ！　ビ、ビンビンじゃないですか！」
蘭「まさか、スマホの画像を見たから……！？」
コナン「勃起しちゃった理由は、それだけじゃないんじゃないかなぁ」

蘭「え？　どういうこと？　コナンくん」
コナン「この人、さっきから蘭姉ちゃんには何も反応してなかったのに……」
コナン「僕が近づくと……ほらっ！」
ワイ「うっ」
コナン「ね？　股間が膨らんだでしょう？　きっと僕に興奮してるからだよ！」
蘭「そんな……！　コナンくんで興奮しちゃうだなんて……！　やっぱり、この人……！」

高木「幼い男の子を性の対象として見ているのは間違いないみたいですね」
目暮「ああ、そうなると話は変わってくる。ワイさん、もしあなたが非童貞……つまり性交の経験があるのだとしたら」
目暮「その相手は少年だった可能性が高い。それは立派な犯罪だ」
俺「……！」
小五郎「スマホの画像にその勃起。これだけの証拠が揃えば、捜査を行う理由には十分だ」
小五郎「警察を甘く見ないほうがいい。アンタのことなんか、すぐに調べあげるぞ」
目暮「ここであなたが童貞だと認めれば、それまでです。我々も『童貞』の容疑で立件しましょう」
目暮「だが、もしまだ自分が非童貞だと言い張るのであれば……『強姦罪』の疑いをかけることになりますな」

ワイ「……認めます」
蘭「え……？」
ワイ「……ワイは……24歳薄毛デブのアニオタなうえに、ショタコンです……」
ｶﾞﾊﾞｯ
高木「そんな……完全なゴミじゃないか……！」
蘭「ひどい……！」

ワイ「しかしそれはあくまで「現在のワイ」です」
コナン「！？」
ワイ「このスマホの中の写真をみてください」
ｽｯ
蘭「なにこの人……すっごいイケメン！」
目暮「こ、これは凄い美男子ですな」ﾎﾞｯｷ
小五郎「で、このイケメンの写真がどうしたんだ？」

ワイ「これは四年前の俺の写真です」

コナン「っっっっっ！！！？？？？」

蘭「えっこのイケメンが四年前のワイさん・・・？」
小五郎「嘘つくんじゃねーよ！！」
ワイ「嘘じゃありませんよ。これは正真正銘20歳の時の俺の写真です
家に行けばアルバムがあるから調べてもらってもかまいませんよ
この時は痩せていたしハゲてもなかった
それだけの話です」
コナン（くっ！しまった！若い頃こんなにイケメンだったなら―）
ワイ「確かに今の俺は薄毛デブのアニオタなうえに、ショタコンです
しかし四年前のワイはこんなにイケメンです！ホモに目覚めたのも最近です」
目暮「！　それなら話は変わってきますな！
このイケメンぶりなら男も女もより取り見取りでおかしくない！」

ワイ（ふぅ、うまくいったぜ。実際は引きこもりだったから童貞なんだけどな）

ワイ「わかってもらえましたか？若い頃のワイはイケメンだった
その時に童貞を捨てた。それだけの話です」
コナン「でもさっき風俗で童貞を捨てたって言ってたじゃないか！」
ワイ「えぇ恥ずかしながら童貞を捨てたのは風俗でした
しかし昔のワイはこれだけイケメンだしショタホモでもなかった事実には変わりありません」
コナン「くっ！（どうすればいい・・・彼の理論には一見穴がない）」
ワイ（コナン君っていいケツしてるな）

目暮「これは一から捜査のし直しですな……」
蘭「ワイさん疑ってしまってすいませんでした」
ワイ「（ニヤリ）いえいえ、いいんですよ
なにしろ言いがかりをつけてきたのはあなた方ではなく
そこのコナン君なんですからね」
コナン「！！！」
ワイ「もちろん……コナン君は相応の謝罪をしてくれるんだよね？」（ﾌﾙ勃起）
コナン「くっ……！　（どうする・・・考えろ！このままじゃヤバイ！）」

コナン（待てよ？　昔のこいつは確かにイケメンだ
なのに何故風俗と言い張るんだ？　まさか……！）
コナン「ワイさんもう一度昔の写真見せてくれない？」
ワイ「仕方ないなぁ」
コナン（今だ！）
ﾊﾞｯ
ワイ「あ！　また俺のスマホを！　返してくれ！」

コナン「あれあれ～？　俺さんのスマホ、アドレスに家族しか登録されてないよ～？」

ワイ「っっっっっっっ！！！！」

小五郎「そんな馬鹿な事があるか！見せてみろ！」
小五郎「！！！！ッ　マジじゃねーか……」
目暮「そ、そんな馬鹿な！まさか家族以外に電話をかける相手がいない……？」
蘭「やだぁ……悲惨……！」
高木「そんなゴミが実在するのか！？」
ワイ「うううっ」

コナン「ワイさんもしかして友達が一人もいないの？」
ワイ「そ、それの何が問題なのかな？」
コナン「だから風俗で童貞を捨てたって言い張ってたんだよね？
つまりイケメン時代の過去に遡っても親しい異性がいないって事だよね」
ワイ「うううっ」
蘭「うわぁ……！」
ワイ「」
コナン「昔はこんなにイケメンだったのに女の子が近づいてこないなんて
よっぽど俺さんの人格の方に問題があったんじゃないかなぁ？
たとえば昔からショタホモで周囲から気持ち悪がられていた、とかね」
ワイ「っっっっっっっっっ！！！！！！

ワイ「しょ、証拠は？　そんなのただの推測だろ」
コナン（証拠ならあるさ……とっておきのがな）
コナン「あれれぇ～？　よく見ると昔のワイさんの写真の服装変じゃない？
アニメのキャラクターが着てるみたいな服装だよ」
目暮「たしかに言われてみればちょっと変わった服装ですな」（ﾎﾞｯｷ）
コナン「これ、もしかしてコスプレってやつなんじゃない？」
ワイ「っっっっっっっっっ！！！！！！」ﾄﾞﾋﾟｭｯ

蘭「やだぁ……アニメのコスプレだなんて気持ち悪くて吐きそう」
小五郎「だがアニメのコスプレをしていたからってどうなんだ？
単に気持ち悪いだけだろうがよ」
目暮「たしかに……むしろ私的には有りですな」
高木「待ってください、画像検索してみましたがこの服装、エ☐ゲーのキャラクターのもののようですね
それもショタホモのキャラクターのもののようです」
コナン「あれあれ～？　おかしいな
昔はホモじゃなかったワイさんがどうしてショタホモのキャラのコスプレをしてたの？」
俺
ワイ「そ、それは……！」