ワイは昔、殺人を犯した。
彡(゚)(゚)「はい。お金欲しさにです」
(´・ω・)「なるほど。ですがーー」
だが、証拠不十分のため捕まえられることはなかった。
彡(゚)(゚)「…なんであんなことしてもうたんやろなぁ」
後悔しかなかった。
たった数十万のために人一人の命を奪って、残ったのは罪悪感と虚しさだけやった。
彡(゚)(゚)「…」チンッ…チンチンッ…
彡(゚)(゚)「…くそ。当たりもせんわい」
ワイがあの時あの人を殺さんかったら、あの人は今頃何をしてたんやろうか。
ワイみたいなクソみたいな人生を送ってはないんやろうな。
ワイみたいなクズな人間にはなってないんやろな。
けどな、神様。
こんなワイにもーー大切な人が出来たんや。
【シエイ町ー夜道ー】
彡(-)(-)「はー…全く五万も飲まれたわ」
彡(゚)(゚)「あの五万があれば酒のんで、温泉行って、風俗行って…豪遊が出来たんやろなぁ」
彡(゚)(^)「けど、まぁしゃあない。切り替えていくで」
ガサッ。
彡(゚)(゚)「んっ?」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…」
彡(゚)(゚)「…」
遭遇したのは女の子やった。見た目は十歳そこそこ。格好はシャツ一枚とスカート。まるでどこからか逃げ出してきたように、その表情は険しいものやった。
彡(゚)(゚)「お…おい。嬢ちゃん…何してんや。こんな夜中に」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…何でもない」
俯き、顔を隠す少女。
その時、後ろから誰かの声が聞こえた。
( ・`ω・´)「あのー!すみません!!」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「」ビクッ
彡(゚)(゚)「? なんや」
( ・`ω・´)「私ねぇ。コンビニの店長なんですが先程万引きにあいまして…今犯人を探してるんです」
( ・`ω・´)「それでなんですが、ここらへんに小さい女の子が走っては来ませんでしたか? 暗かったので、格好はよく覚えていないのですが…」
彡(゚)(゚)「」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「」ブルブルッ
震える少女。その後ろから覗かせる惣菜パンと牛乳。それを見るだけで、ワイはこの少女が犯人であるとすぐに知ることができた。
彡(゚)(゚)「…」
彡(-)(-)「」フゥッ
彡(゚)(゚)「いや、知らんな」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「っ!」
( ・`ω・´)「そうですか…ちなみに失礼ですが、そちらのお子さんは? あなたの娘さんですか?」
彡(゚)(゚)「せやで。ワイの朝飯をひとっ走り買ってきてもらったんや」
( ・`ω・´)「ほう。ですが、そのパンの包みはうちのコンビニと一緒ですが…」
彡(゚)(゚)「つまり、あんたはワイの娘が犯人やと疑っとるわけですか?」
( ・`ω・´)「いえ。そういうわけでは」
彡(゚)(゚)「ほな、もういいでしょう。ほら、いくで」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「えっ、あっ…」
この少女からすればわけがわからんかったやろうな。
そりゃ、そうや。いきなり見ず知らずの人間に娘扱いされたんやから。
けどな、ワイ自信もなんでこんなことをしたのか自分でも分かってないんや。
白い手首を掴み、ワイは少女を連れて歩いていく。
掴んだ少女の手首は、予想以上に細く。そして冷たかった。
【シエイ町ーやきう家ー】
彡(゚)(゚)「ほら、入れや」
色々悩んだ結果。ワイは少女を家に連れていくことにした。
あのまま放っておいても怪しまれるやろうし。何より警察に連れていくのはまずいと思ったから。
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…」
靴を履いたまま玄関で立ち止まる少女。ワイは少女の側により、瞳を見つめる。
彡(゚)(゚)「? 上がらんのか」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…」
そういうと少女は靴を脱いだ。そしてワイの後に付き添うと、共にリビングに入る。
しかし、すぐに少女は部屋の端に逃げてしまった。
彡(゚)(゚)「ネズミみたいなやっちゃなぁ」
呟き、ワイはキッチンに向かう。
少女は徐にパンを取り出す。そしてかじりつこうとするがーー
彡(゚)(゚)「ちょーいまち」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「あっ…」
彡(゚)(゚)「これ?盗んだやつやろ?」
ふわふわカスタードのクリームパン。如何にも子供が好きそうなパンや。
少女は視線を斜に降ろすと。
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…盗んでない」
彡(゚)(゚)「ほーん。ほんまか?」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…ほんとだもん」
彡(゚)(゚)「じゃあ、買ったんか?」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…拾ったの」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「ゴミ箱に落ちてたの…拾ったの」
彡(゚)(゚)「…ふーん」
ワイは立ち上がりパンを机に置いた。
代わりに冷蔵庫から、玉ねぎとベーコンを取り出す。
彡(゚)(゚)「まあ、ちょっと待っとけや」
ジャッジャッ。ジャカジャカ。ボッ!
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…?」
彡(゚)(゚)「ほれ、出来たで」
少女の目前に置かれるふわふわのオムライス。ちなみに隠し味はとんかつソースや。
/|i、゚ヮ゚ハレ.「えっ…?」
彡(゚)(゚)「察しが悪いのう。喰え言うとるんや」
緑茶を注ぎ、スプーンと一緒に手渡す。
すると少女は即座にスプーンに手を伸ばした。
/|i、゚ヮ゚ハレ.「はうっ…んっ…!」
口回りにケチャップをつけるその姿は正に年相応って言葉が正しいんやろう。ワイはオムライスを食べ続ける少女をジッと観察していた。
苦労しとるんやなぁ。この子。
家出か。もしくは虐待か。
彡(-)(-)「…どちらにせよ、このまま放っておくことはできんやろな」
ワイは自分の分のオムライスに手を伸ばす。
ちょっと味、濃いかもしれんなぁ。
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…」
彡(゚)(゚)「? …なんや」
食べ終えた少女はスプーンを口に加えたままワイを見つめていた。それからお辞儀をし、立ち上がる。
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…ありがとうございます。ご馳走さまでした」
そしてワイの横を通りすぎ、玄関に。
/|i、゚ヮ゚ハレ.「迷惑をかけました。ごめんなさい」
ワイはオムライスを食べながら、静かに口を開く。
彡(゚)(゚)「…どういたしまして」
彡(゚)(゚)「そういやおまえ名前は?」
まだ聞いていなかったな。たしか。
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「リサ」
少女ーーリサの声は儚く、そして静かやった。
彡(゚)(゚)「さよか」
リサ、か。
どこかで聞いた名前やな。
まあ、ワイには関係ない話しか。
彡(゚)(゚)「お前、これからどうするんや?」
キィ。扉の揺れる音が聞こえる。振り向くと、リサは扉の前で立ち止まっていた。
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…帰るよ」
ーー帰るよ。
そんな居場所はないように、ワイは感じた。
彡(゚)(゚)「どこにや?」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…」
沈黙。
彡(゚)(゚)「お前、家出かなんかやろ?」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…」
沈黙。
彡(゚)(゚)「今日一日くらいならかんまんで。…どうせワイは明日休みやし、このまま事故にでも遭われたら目覚めが悪いしな」
沈黙。
沈黙。
沈黙。
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…ないよ」
沈黙が破られたのは、少しの時間が経ってからだっな。
/|i、゚ヮ゚ハレ.「私に居場所なんてないの…こんな私に。要らないものの私なんかに…」
零れ落ちる涙。リサは頬を手で拭いながら、何度も何度も言葉を重ねていく。
/|i、゚ヮ゚ハレ.「迷惑かけちゃだめだから。私は人に不幸しか与えないから。私は。私は。要らない子だから」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「だから…私は…」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…?」
リサの柔髪を包み込む、暖かな手。
彡(゚)(゚)「泣くなや」
ワイは気がつくと咄嗟にリサの頭を撫でていた。
ワイはリサの涙をハンカチで拭きながら、話しをつづけていく。
彡(゚)(゚)「ワイはお前のことはよくはしらん。…けど、ワイはこの世には要らない人間なんておらんと思っている。誰一人として、無駄な人間はおらんと信じている」
ワイ一人を除いては。
彡(゚)(゚)「やから、泣くなや」
彡(^)(^)「…案外べっぴんさんやのに、泣いたらそれも台無しやで」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…っ」ジワァッ
続けて胸に飛び込んでくる少女。ワイは何も言わず、少女の背を撫で続ける。
/|i、゚ヮ゚ハレ.「…あっ…!あぁっ…!あぁぁぁっ…!」
すると少女は泣き出した。大きな声で。幼い声で。いつまでも癇癪をあげるように少女は泣いとったんや。
まるで堪えていた我慢の紐を、絶ちきったように。
あぁ、ちなみに皆に先に言っておく。
この物語は悲劇の物語や。
それがどんなに優しさに溢れたストーリーだろうと。それがどんなに希望に満ち溢れた展開であろうと。
この物語が悲劇の物語だということを、忘れずに読んでいてほしい。
ワイはこの少女ーーリサと出逢い。救われ。励まされ。そして色々なことを学んでいく。
そしてリサはワイーーやきうと出逢い。救われ。育てられ。そして色々なことを知っていく。
ただ忘れないで欲しいのは、この物語は悲劇の物語っちゅうことや。
何故ならワイは昔人を殺したから。
何故ならリサは昔父親を亡くしているから。
何故ならリサはーーワイがあの時殺した男の一人娘やったんやから。
朝鳥の鳴き声が聞こえ、ワイは不意に目を覚ます。
彡(-)(-)「んっ…」
目を覚ますと目前にあるのはいつもの天井や。
ワイは身体を起こし、周囲を見渡す。
するとワイの横で少女ーーリサが寝息を立てとった。
/|i´‐`ハレ.「スー…スー…」
あぁ。そういえば昨日はこのまま寝てしまったんやっけ。
ワイはリサに布団を綺麗にかけなおし、少しの間リサの寝顔を眺める。
/|i´‐`ハレ.「んんっ…スゥ…」
年の割に痩せこけた頬。黒いくまの後。そして艶やかな長い髪。それ等の特徴を見るだけでこの少女が如何に苦しんできたか見てとれる。
彡(゚)(゚)「さてっ」
ワイは立ち上がり、顔を洗いキッチンに向かう。
まずは何よりも朝飯の支度をせなな。
ジャッジャッ。シュゥ…!チーン…!
/|i´‐゜ハレ.「んっ…」
彡(゚)(゚)「おっ、目ぇ覚めたか」
ちょうど朝食が出来上がったところや。タイミングええで。
リサは目を覚ますと立ち上がり、リビングに歩いてくる。そしてテーブルの上を見て、目を丸くする
/|i、゚ヮ゚ハレ.「これっ…」
彡(゚)(゚)「朝飯や。別段手の込んだものでもないけどな」
メニューはハムエッグにトースト。ヨーグルトにバナナ。牛乳は無いから、オレンジジュースで代用や。
/|i、゚ヮ゚ハレ.「」
リサはチラリとワイを見ると、唇を動かせる。
彡(-)(-)「まずは顔を洗って、歯磨きしてからやな」
そう言い、ワイはリサを連れて洗面所へ。
リサは顔を洗い、歯磨きを終えると、またワイを見上げてきた。
/|i、゚‐゜ハレ.「…」
無愛想な表情は変わらんが、おそらく何かを訴えようとしてるんやろか。
彡(-)(-)「? どうしたんや」
/|i、゚‐゜ハレ.「あのっ…えっと」
頬を赤く染め、黒色の髪を握るリサ。
あぁ。なるほど。
彡(゚)(^)「お風呂か。そういえば昨日は入れてなかったもんなぁ」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「」パァァッ
表情を見る限り、当たっとったみたいやな。
彡(゚)(゚)「ほな、バスタオルはここに置いとくで」
/|i、゚‐゜ハレ.「ありがとうございます」
ペコリと頭を下げ、脱衣徐の扉を閉めるリサ。
ワイはリビングに戻り、トーストに手を伸ばす。
彡(-)(-)「」サクサクサクッ…
彡(゚)(゚)「あ、そういえばシャンプー切れてたな」
今戻ったらちょうど着替え終えてる頃か…。
別にワイは子供の裸に興味なんかないが、流石に覗くわけにもいかんしな。
彡(゚)(゚)「おい、リサ。シャンプーここ置いとくで」
ザァァァァァ…うんっ…ザァァァァァ。
彡(゚)(゚)「あと洗顔はその黒いやつ使ってや。少しヒヤッとするけど、我慢するんやで」
ザァァァァァ…ありがとう…ございます…ザァァァァァ。
脱衣場の前に代えおきのシャンプーを置き、ワイは再びリビングに戻る。
彡(゚)(゚)「んっ?」
ピンポーン。その時、ちょうどチャイムがなった。
彡(゚)(゚)「なんや。こんな朝から」
アマゾンか?
ピンポーン。ピンポーン。
彡(゚)(゚)「はいはい。今いっきょるでー」
ガチャッ。
(´・ω・)「おはよ。やきう」
彡(゚)(゚)「おっ、元治やんけ」
玄関の扉から顔を覗かせる優男。こいつの名は元治。ワイの会社の同僚であり、親友でもある。
昔からワイとは馬が合いよくバカもしたりした。けど、いつどんなときも元治はワイの味方でおってくれたっけ。
元治は扉を開くと、遠慮もなく中に入ってくる。
(´・ω・)「やきう、今日休みでしょ?暇なら買い物でも行かないかなって」
彡(゚)(゚)「いや、ワイ今日は…」
流石にリサを放っておくわけにはいかんし
(´・ω・)「なんだ。なんだ。ノリ悪いじゃんかぁ。あ、もしかして何か隠してるなー?」
勝手に家に上がり、ズカズカと歩いていく元治。ワイは止めようとするが、元治はワイより早く秘密を突き止めよった。
(´・ω・)「おっ、シャワー中…もしかして、やきう。デリヘル呼んだ!? たくっ、朝っぱらから溜め込んでるねぇ」
グッ。脱衣場の扉に手をかける元治。
彡(゚)(゚)「!ちょ、ちょい。あかんて!」
急いで止めようとするが、元治の手の方が幾分早い。
元治はニッと頬を緩ませると。
(´・ω・)「よーし!今日は朝から3Pとしゃれこもうよ!あのー!すみません!ついでに僕の愚息も面倒を見てくれませーー」
/|i、゚ヮ゚ハレ.「」
(´゜ω゜)「」
(´゜ω゜)「えっ…あっ…」
(´゜ω゜)「間違えましたっ…」
パタン。
彡(-)(-)「…」アチャーッ
(´゜ω゜)「…やきう」
立ち尽くす元治。ワイは顔をあげ。
彡(-)(-)「…なんや?」
(´゜ω゜)「自首しようよ」
彡(゚)(゚)「はぁ?」
(´・ω・)「なにしてんだよ!やきう!!いくらやきうが餓えていると言ったって、限度ってものがあるでしょ!?今頃親御さんは悲しんでるよ!」
彡(゚)(゚)「いや、だからその子は別に誘拐したわけじゃーー」
(´゜ω゜)「ーーじゃあ、買ったの!?」
バシン!ワイの平手が元治の頬を打つ。
(´・ω・)「ーーいったいなぁ!なにするんだよ!」
彡(゚)(゚)「やから!ワイは誘拐も買収もしとらんわ!それにワイが年上好きなのは周知の事実やろ!?」
(´・ω・)「! そ、そうだったね…やきうが、筋金入りの年上好きだってことを忘れてたよ」
どこからか取り出した熟女物のエ☐本。悲しいながら、説得力はあったみたいや。
(´・ω・)「じゃあ、あの子は一体…?」
彡(゚)(゚)「実はな…」
かくかくしかじか。
(´・ω・)「ーーなるほど。で、昨日一日だけ泊めてあげたわけね」
彡(゚)(゚)「せやで。やから朝食を食べ終えたら、家に送っていこうと思ってるんや」
帰る家があるかどうかは分からんけどな。
(´・ω・)「ふぅん。ま、やきうらしいね。やきうは変なところで優しいから」
ポリポリと頬を掻く元治。
彡(゚)(゚)「せや。やからあの子は別に誘拐したわけでも買収したわけでもない普通の迷子みたいなもんや」
/|i、゚‐゜ハレ.「あのっ…」
彡()()・(´゜ω゜)「ーーうわっ!」
>>50
ありがとナス
ちなみにやきうの好きな芸能人は壇蜜や
>>52
それイッチの
乙一!
突然の声に咄嗟に振りかえる。するとそこにいたのはリサや。
リサはワイのダボダボのシャツを着て、濡れ髪を手で弄ぶ
/|i、゚‐゜ハレ.「あの、えっと…驚かせてすみません」
彡(゚)(゚)「あ、ああ。それはこっちこそ…」
(´゜ω゜)「覗いてしまって申し訳ありません…」
思わず謝ってしまうワイら二人。漂う沈黙。気まずい空気。どうにも耐えきれなくなったワイは、ある提案をくちにする。
彡(゚)(゚)「…とりあえず、みんなで朝飯食うか」
そう言うことしか、今のワイには出来んかった
冷めてしまった朝食を温め、再び食卓につくワイ達
ただ、先程と違うのは二人じゃなく三人ってところや
(´・“ω・)「ズルルルルッ…!んー!やっぱりやきうのつくる料理は美味しいねぇ」
ハムエッグの黄身をすすりながら、元治が頬を緩ませる。
/|i、゚~゜ハレ.「…」
対するリサも表情には出さないが、食事に集中していた。
彡(-)(-)
ワイはかたやハムエッグの黄身をストローで吸う元治。かたやトーストを両手で持ちかじるリサを見てこう思う。
あぁ、底辺と高貴の差ってこういうんやろうなって。
ワイお気に入りのコーヒーをすすり、ワイはホッと息をつく。温度は熱めの70℃。もちろん砂糖はいれない
っと、その前に
彡(゚)(゚)「リサ。お前に自己紹介をしとかなあかんな。こいつはワイの同僚で幼馴染みのーー」
(´゜ω゜)「元治でぇす!スリーサイズはボン!ボン!ボン!好物は冷やしキュウリで嫌いなものはチーズ!ちなみに好きなAV女優はーー」
スコーン!
彡(゚)(゚)「と、まあこのように元気なやつや」
(´゜ω゜)「や、やきう…僕の頭にフォークが…」
/|i、゚‐゜ハレ.「あっ…もろひふおへはたあしまふ」
もぐもぐと口元を手で抑えリサが返事をする
彡(-)(-)「リサ。まずは飲み込めや」
/|i、゚‐゜ハレ.「…」
カアァァァと頬を染めるリサ。
それから牛乳を飲み落ち着いたリサはコホンと咳払いを。そして自己紹介を始め出す
/|i、゚‐゜ハレ.「あの、えっと私はリサって言います」
(´・ω・)「リサちゃんね。大分若そうだけど、年は?」
/|i、゚‐゜ハレ.「十一です」
(´・ω・)「十四才下かぁ…」
(・ω・)「四万でどう?」
スココーン!
彡(゚)(゚)「よろしくって言うとるみたいやで」
(´゜ω゜)「ねえ、ナイフはヤバイよ。ナイフは」
それから少しして
彡(゚)(゚)「とにかくまぁ、これで二人の親睦も深まったとは思うが…」
(´゜ω゜)(僕の傷が増えたくらいだよ…)
彡(゚)(゚)「リサは元治になんか質問はあるか?」
ワイはチラリとリサを見る
リサは視線を斜に降ろすと
/|i、゚‐゜ハレ.「…特にないです」
と言う。
まぁ、リサらしい答えやな
(´・ω・)「ま、まぁなんであれよろしくね。リサちゃん」
こうして始めての自己紹介は案外上手くいったっちゅうわけや
ワイは二杯めのコーヒーをすすり、立ち上がる。そしてコートを羽織り髪型を無造作に整える。
彡(゚)(゚)「さて、そろそろいくか」
食パンの耳をしゃぶりながら
(´・ω・)「?行くってどこにさ」ズルズル
彡(゚)(゚)「もちろんリサの両親のとこや」
(´・ω・)「ああ、そういえば家出って言ってたもんね」
/|i、゚‐゜ハレ.「…すみません」
突如申し訳なさそうに謝るリサ
元治は慌てて首を降り
(´・ω・)「いやいやいや。別にリサちゃんをせめてるわけじゃ…」
パンッ。ワイは手を叩き、話を止める
彡(-)(-)「まっ、なんにせよや」
彡(゚)(゚)「まずはリサの両親に会いに行くで」
例えそれが、どんな結果になろうとな
リサの自宅を見て最初に思ったことは、とにかくでっかいってことや
(´・ω・)「すごいねぇ…」
レンガで造られた西洋風の豪邸。天使を模したオプジェ。咲き生える花々。
それら全てがこの家の裕福さを表していたんや。
彡(゚)(゚)「ほんまにでっかいのう。お前んち」
リサの頭をワシワシとかき、ワイは独りでに感心する。
しかし、リサは浮かない顔で俯いていた。
/|i、゚‐゜ハレ.「…」
その表情はどこか悲しげな。そして寂しげな表情やった
彡(゚)(゚)「…ほな、いこか」
今日は以上や。
つか>>92の安価スレとはどういうことや?
>>106
21 :名無し :2017/09/05(火)02:44:28 ID:TTo(主) ×
あぁ、ちなみに皆に先に言っておく。
この物語は悲劇の物語や。
それがどんなに優しさに溢れたストーリーだろうと。それがどんなに希望に満ち溢れた展開であろうと。
この物語が悲劇の物語だということを、忘れずに読んでいてほしい。
ワイはこの少女ーーリサと出逢い。救われ。励まされ。そして色々なことを学んでいく。
そしてリサはワイーーやきうと出逢い。救われ。育てられ。そして色々なことを知っていく。
ただ忘れないで欲しいのは、この物語は悲劇の物語っちゅうことや。
何故ならワイは昔人を殺したから。
何故ならリサは昔父親を亡くしているから。
何故ならリサはーーワイがあの時殺した男の一人娘やったんやから。