スタッフ「か、監督！　ＣＧ使って！」監督「うるさいですね……」ﾄﾝﾃﾝｶﾝ

トレーラー「あ、あぁ～ッ！」　ｸﾞﾙｰﾝ
病院「あ、あぁ～ッ！」　ﾄﾞｶｰﾝ
飛行機「あ、あぁ～ッ！」　ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ
乱闘「あ、あぁ～ッ！」　ﾎﾞｺﾎﾞｺ
トウモロコシ畑「あ、あぁ～ッ！」　ﾐﾉﾘﾐﾉﾘ
五次元空間「あ、あぁ～ッ！」　ｸﾞﾆｬｰﾝ
沈没する船「あ、あぁ～ッ！」　ｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞ
戦闘機「あ、あぁ～ッ！」　ﾋﾞｭｰﾝ

監督「はい、撮影は終わり。お疲れさまでした」

スタッフ「うぅ……あ、ありがとうございました……」

数週間前、念願のノーラン監督のスタッフになったのだが、『ありきたりな映画ではファンが満足しないのでは』
という懸念の声があり、結果、監督が定期的に実写にこだわった映像を撮影してくれるようになった。しかし監督はなんだか
ＣＧのことがキライみたいで、いつもいつも不愛想にセット作って、お財布イタイイタイなのだった。

スタッフ「トホホ……ノーラン監督有能なのに実物セット破壊はイタイイタイなんだから……あーあ、どうにかして新作の撮影をやさしくて気持ちいものにしてもらえないかな～、ん？」

深夜なのにノーラン監督の部屋から明かりが漏れている。

監督「よいしょ……よいしょ……」

スタッフ（か、監督が、自分の部屋で建物を作っている！？）

監督「ふぅ……こんなものですかね……。もっと楽しんでもらえるように頑張らないと……」

スタッフ「監督ー！」　バターンッ！

監督「ひゃあッ！？」

ワイ「監督！　ごめんよーッ！　監督は毎日観客のためにセット作ってたのにワイはそんなことも知らずに……ッ！
ハフッ！ハフッ！　ノーラン監督の新作脚本いい話！」